腰痛とは?、整体で何を診ているか。

  1. 腰痛とは
        1. 臀部痛
  2. 整体で意識していること。
  3. 腰痛の原因
    1. 腰に痛みを生じる病気
    2. 長期的な負荷による損傷や疲労。
      1. 腰痛の原因。
        1. 食生活や睡眠不足?
      2. 疲労蓄積から大怪我。
      3. 劣化筋肉の確認方法
    3. 腰を傷めやすい動作。
      1. コンセントリック(短縮性収縮)
      2. アイソトニックス(等長性収縮)
      3. エキセントリック(伸張性収縮)
    4. 負荷の強い筋収縮は?
        1. 例:多裂筋
  4. 腰痛を起こす筋肉
    1. 体の前にある筋肉(腹筋)
      1. 腹筋
        1. 腹筋6種
        2. 腰に放散痛を出す腹筋
        3. 腹筋の弱化は腰を痛めやすい。
    2. 腸腰筋(股関節の屈曲筋)
        1. 腸腰筋の放散痛
      1. 腹直筋
        1. 腹直筋の放散痛
    3. 横隔膜
        1. 横隔膜の放散痛
  5. 骨格の歪みと関係する腰部筋肉。
      1. 腰外側横突間筋、腰内側横突間筋
      2. 棘間筋
      3. 腰回旋筋
    1. 姿勢維持筋の放散痛
  6. 脊柱管内での神経圧迫
    1. 骨のズレによる神経圧迫
    2. 骨の変形や靭帯肥厚による神経圧迫
    3. 腰椎の中を通る神経が支配する筋肉
  7. 下肢の筋肉の施術は重要
    1. 末梢神経が支配する筋肉
      1. 仙骨神経叢支配の筋肉
        1. 座骨神経支配の筋肉
        2. 脛骨神経支配の筋肉
        3. 総腓骨神経支配の筋肉
        4. 上殿神経支配の筋肉 
        5. 下臀神経支配の筋肉
      2. 腰神経叢支配の筋肉
        1. 大腿神経支配の筋肉
        2. 閉鎖神経支配の筋肉
  8. 腰痛を出す組織の損傷。
    1. 腰痛を出す組織
          1. 例1:スリ傷や骨折
          2. 例2:ギックリ腰
    2. ①自己治癒力向上
    3. ②患部の負担を減らす施術。
  9. 腰痛の改善方法
    1. 原因の削除
    2. 体のケア
    3. 筋力増強
    4. 血流促進
    5. 食事(栄養補給)
  10. 徒手療法では限界がある。
  11. 早めのケアを

腰痛とは

腰痛とは、以下の症状をどれか1つ以上腰に感じていることを言います。

・痛み
・だるさ
・張り

臀部痛

臀部の痛みも腰痛の原因と同じであることが多く、また部位も近いために臀部痛も腰痛と捉えがちですが、まったく同じではありません。

例えば、太ももの後ろにあるハムストリングス(略:ハムスト)という筋肉は、座骨に付着するためにハムストが硬くなると臀部に痛みを感じることがあります。

このような事が原因での臀部痛の施術は、腰痛の施術と異なった施術が必要です。

整体で意識していること。

腰痛を改善させる整体は、施術する人によって、その方法は異なります。

筋肉をほぐすだけの人や骨格矯正だけする人、ストレッチだけの人などさまざまです。

どれが良くないではなく、腰痛を改善させる事が大事で、それは施術者の技術の高さが大きく影響します。

整体は、料理に似ていると思います。

沖縄そばを例にすると、麺やダシの好みは、人それぞれです。

また、同じ材料で作られた沖縄そばでも、作る人で味は変わります。

煮込み時間や調味料のバランス次第で、美味しくもなれば糞まずくもなります。

整体では施術の強弱だけではなく、間、施術技法、施術部位、知識、お客様との相性などがあります。

知識は、解剖学的なことよりも、腰痛が改善する整体の知識です。

一見、腰痛と関係なさそうな部位も影響している事があり、それを知っていると改善効果が上がります。

ここでは、当院の腰痛に対しての捉え方について書きます。

当院では、筋肉を緩めること(いわゆるマッサージ的なこと)が大事だと思っておりますが、それだけ行っている訳ではありません。

腰痛の原因

腰痛が起きる原因は主に、過負荷による損傷や長期的な負荷による筋疲労で起こります。

また、腰痛とは関係なさそうな病気で起こることもあります。

腰に痛みを生じる病気

腰に痛みが生じているのは、腰の筋肉だけが原因ではないかもしれません。

病気が原因で関連痛として痛みが出ることがあるからです。

その診断は、病院でしか行えません。

1週間以内に整体を2~3度受けたにもかかわらず、痛みが変わらない場合は、病院での検査を薦めます。

腰に痛みが出る病気は、コチラに書いてあります。

長期的な負荷による損傷や疲労。

腰痛の原因を筋肉のコリや歪み、と言うこともありますが、これは痛みの原因です。

腰痛に繋がる原因は、主に生活習慣の不良や環境猫背です。

筋肉のハリやコリとは、コチラ。

生活の環境によって、図1のような猫背を強いられることが多々あります。

図1:環境猫背

料理、掃除、子育て、介護、事務作業、また中腰が必要な肉体労働もそうです。

これらの環境猫背によって一般的な腰痛が生じます。

また、一般的な腰痛は、以下の3パターンが原因です。

①長期的に腰に負荷がかかり疲労が溜まり、疲労によって痛みを感じる。

②疲労が溜まっている時に腰に負荷をかけて傷める。

③腰の許容値を越えた過負荷によって傷める。

このパターン以外にも病気による関連痛や脳のエラーでも腰に痛みがでることがあります。

そして腰痛の原因は、ひとつだけとは限らず、重複している事がほとんどです。

腰痛の原因。

・姿勢不良(立位、座位、睡眠姿勢)。
・関節や筋肉に負担をかける体の動かし方。
・食生活の不良。
・睡眠不足。
・身体の毒になるものを摂取(酒、タバコなど)。
・運動不足。

これらが原因となって、腰痛は起こります。

食生活や睡眠不足も腰痛の原因なの?

と思うかもしれません。

食生活や睡眠不足?

腰痛に限った話ではないですが、体の不調は体に悪影響を与えている事より、回復力(治癒力)が低いことで起こります。

一般的な腰痛の場合には、日々の姿勢不良や体の使い方のなどで筋疲労によって痛みがでますが、この疲労よりも、自身の回復力が高ければ腰痛は起こりません。

個人差はありますが、18歳以下は回復力が高く、腰痛や肩コリが出にくい、出ても早く収まるのはこの為です。

その回復力を若い時のように戻せればよいですが、戻す事はできません。

基本的に回復力は加齢により必ず下がります。

また、その回復力は腰痛にだけ使われていません。

体に入ってきた病原菌や科学的な公害(排気ガスなど)から受けたダメージに対しても働きます。

人の脳は凄いと言われることがありますが、限界があり、個人差があります。

つまり、以下の2つも腰痛の原因と言えます。

・回復力を低下させる行為。
・回復力が腰以外に使われる事。

それが、睡眠不足や食生活の不良、お酒やタバコなども腰痛の原因となってきます。

また、単純に、「良い事、悪い事の足し算、引き算でマイナスが多い」と腰痛は出やすくなります。

イメージ(体に悪い事が多い)図2

図2:悪い事が多い

イメージ(体に良い事が多い)図3 

図3:良い事が多い。

回復力とは?→コチラ

足し算、引き算→コチラ

疲労蓄積から大怪我。

小さな疲労の蓄積から大怪我になる事もあります。

疲労の蓄積で徐々に組織に傷が入り、それが増え、耐えきれず筋線維が切れてしまいます。

それは、古くなり劣化した輪ゴムや傷のついた輪ゴムと似ています。

詳しくはコチラ

これはギックリ腰や肉離れの原因のひとつです。

ギックリ腰の原因は、コチラ

劣化筋肉の確認方法

劣化筋肉の確認方法は、筋肉を押すだけで確認できます。

通常、筋肉は強く押さない限り、押しても痛くありません。

ですが、筋肉が劣化していると弱い圧でも痛みを感じます。

なぜ弱く押されても痛い? →詳しくは、コチラで書いています。

腰を傷めやすい動作。

腰痛を起こす一番の部位は、筋肉です。

その筋肉に負荷をかけ、そこに疲労や損傷すること痛みを感じます。

筋肉の働き方は、関節を 

①曲げる。②伸ばす。③固定する。

という3つの働きがあり、さらに捻りも加わる事もあります。

例えば、何か荷物を持ってそれを動かす時に、腰の筋肉(背屈筋)を収縮させて荷物を持ち上げ、固定し、下ろすという動作になります。

この3つの動作での筋肉への負荷は同じではありません。

その場合、背屈筋は以下のように働いています。

持ち上げる=収縮。

移動する(固定)=収縮を維持する。

下ろす=収縮させながら伸ばす。

この働きは、それぞれ専門用語で、以下のように呼ばれています。

・コンセントリック(短縮性筋収縮)
・アイソトニックス(等長性筋収縮)
・エキセントリック(伸張性筋収縮)

それぞれ図を使って説明します。

コンセントリック(短縮性収縮)

筋肉が縮みながら、力を発揮する筋収縮を短縮性収縮と言います。

筋肉が伸びた状態から縮む際の働きです。

短縮性収縮は、求心性収縮とも言われます。

腰で言えば、図4のような動作で、腰の筋肉や体幹の背屈筋が働きます。

図4:腰の短縮性収縮

このような筋肉の負荷は、肘関節の動作で説明するとわかりやすいですので、コチラで説明しています。

アイソトニックス(等長性収縮)

筋肉が長さを変えずに力を発揮する筋収縮を等長性収縮と言います。

等張性筋収縮とも言います。

腰で言えば、図5のような動作で、腰の筋肉や体幹の背屈筋が収縮した状態が維持されます。

図5:等長性収縮

エキセントリック(伸張性収縮)

筋肉が収縮し、かつ伸びながら力を発揮する筋収縮を伸張性収縮と言います。

遠心性筋収縮とも言われます。

腰で言えば、図6のような重い荷物を持った状態から床に下す際の動作で、腰の筋肉や体幹の背屈筋が収縮しながら伸ばされます。

図6:腰部の伸張性収縮

負荷の強い筋収縮は?

この3つの筋収縮のタイプで、同じ重さの物を持っているにもかかわらず、筋肉への負荷が強いのは

伸張性収縮(エキセントリック)です。

ギックリ腰を例にすると、重いものを持って下ろす時の動作です。(図7参照)

図7:重い荷物を下ろす時。

また、筋肉への負荷は、

・重量
・動作速度
・複合動作

でも変わります。

複合動作とは、前屈しながら側屈や回旋をするという動きです。

筋肉の働きは、屈曲や伸展の一つだけとは限らず、複数の働きを持っている筋肉もあります。

複合的な動作を持っている筋肉は、疲労蓄積やその他に故障した部位の補償動作があると故障リスクが高まります。

複合動作を持つ腰の筋肉に多裂筋があります。(図8、9参照)

例:多裂筋

多裂筋は、下図のように背骨に付着する筋肉です。

図8:多裂筋
図9:多裂筋(側面)

役割は、体感の伸展(後屈)や回旋と側屈です。

背面から見て右側の多裂筋は、右側屈と左回旋の働きがあり、

左側の多裂筋は、左側屈と右回旋の働きがあります。

左右同時に働くと、上半身を後屈させます。

このような多くの働きを持つ筋肉は、負担がかかりやすく疲労が溜まりやすい筋肉です。

その為、慢性的な疲労から起こっている腰痛では、この筋肉のコリが原因である事が多いです。

腰痛を起こす筋肉

腰痛を引き起こす筋肉は、先ほどの多裂筋だけではありません。

他にも多くの筋肉がありますが、おもに腰椎(腰の背骨)や骨盤に付着する筋肉が腰に痛みを出します。

その筋肉は、体の表面に見える筋肉だけではなく、その下にも別の筋肉があり多くの筋肉が存在します。

詳しくは、腰痛を引き起こす筋肉のページをご覧ください。

ここでは、腰痛とは関係なさそうだけど、関係がある筋肉を紹介します。

体の前にある筋肉(腹筋)

図10:腹筋群

体の前にある筋肉(腹筋)は、主に体幹を前屈させる筋肉です。(図10)

体の前にある為、腰痛とは関係なさそうに思えます。

ですが、その筋肉にコリができ、それが強くなってくると腰に放散痛を出す事があります。

腰の筋肉が緩んでも痛みが減らない場合、これらの筋肉がその原因にあるかもしれません。

※腰痛の原因は、筋損傷や筋疲労以外にもあります。

腹筋

腹筋は、腹直筋(図11)というイメージが強いですが、実際には6種類の筋肉があります。

図11:内腹斜筋、腹直筋
腹筋6種

表層:外腹斜筋。
中層:内腹斜筋と腹直筋。
下層:腹横筋。
深層:腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)。

腰に放散痛を出す腹筋

これらの中で、腰に放散痛を出す腹筋、以下の2つです。

・腹直筋
・腸腰筋

腹筋の弱化は腰を痛めやすい。

腰痛と直接関係する腹筋は、2つだけなのですが、実はその他の腹筋も腰痛と関係しています。

その理由は、腹筋が弱いと腰痛が出やすくなるからです。

実際には腹圧が関係しており、腹筋が弱ければ腹圧も低下します。

立位や座位での姿勢維持では、背筋が大事と言われることが多いですが、腹圧も関係しており、その腹圧を高める役割に、腹筋が大きく関わっています。

腹圧とは、排便、排尿、出産する際に各臓器に外部から圧力を加える機能で、姿勢維持にも係わっています。

図12は、腹回りの断面図で、これらの筋肉を収縮させて、骨のない腹部を支えるように働きます。

図12:腹部の筋肉イメージ

腹圧については、コチラで詳しく書いています。

腹圧が弱いと姿勢を支える為に背筋の負担が増えてしまいます。

背筋は、腰痛と直接関係する筋肉であり、その筋肉が疲労し硬くなれば腰痛が出やすくなります。

腰痛を出す背筋などの筋肉は、コチラで説明しています。

腸腰筋(股関節の屈曲筋)

図13:腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)

腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋の総称です。

図13のようにお腹の中にあります。

大腰筋と腸骨筋の働きは、股関節の屈曲と外旋です。

※外旋とは足先を外側に向ける動きです。

大腰筋は、内臓の後ろにあり触れることは簡単ではありませんが、リラックスした状態で腹部に四指をゆっくり押し込んでいく事でコリがある場合はその硬さを確認することができます。

ただ、無理に押し込むと傷めることがあり、注意が必要です。

腸骨筋は、骨盤の上前腸骨棘付近の骨盤の内側に指を押し込むことで容易にコリを感じる事ができます。

腸腰筋の放散痛

腸腰筋は大腰筋と腸骨筋の総称です。

この腸腰筋のコリによる痛みは、コリがある部分の痛みに加え、放散痛がでる事もあります。

それは、図14のようにみぞおちの真後ろ辺りから腰にかけての痛みと鼠径部周辺の痛みです。

図14:腸腰筋の放散痛

腹直筋

腹直筋(図15参照)は、体が絞れてくると腹筋が分割されて見える為、シックスパックと言われる筋肉です。

役割は、体幹の屈曲です。

腹直筋の放散痛
図15:腹直筋の放散痛

腹直筋のコリによる痛みは、コリがある部分の痛みや圧痛に加え、放散痛により、図15のようにみぞおちの真後ろ辺りや骨盤上部周辺にでることがあります。

個人的にキックボクシングでボディーを食らうと、お腹ではなく背中が痛くなった経験があります。

横隔膜

横隔膜は、腹筋ではないですがお腹の内側にある筋肉です。

呼吸で使われる筋肉で図16のように肋骨の内側にある筋肉です。

図16:横隔膜

また、横隔膜の上には心臓が癒着し載っている為、硬くなると動悸を感じやすくなります。

私は期外収縮もってますが、動悸に違和感を感じる時は、ほとんどの場合、横隔膜が硬くなっていいます。

硬くなる理由は、横隔膜を支配する神経の異常や猫背による胸郭の圧迫が関係していると思われます。

横隔膜の支配神経は、頸椎神経のC3~5になり、頸椎の歪みが影響します。

横隔膜の放散痛

放散痛は、肋骨弓の周辺(図17参照)とみぞおちの真後ろや骨盤の縁に痛みがでることがあります。

図17:横隔膜の放散痛

横隔膜は肋骨の中にありますが、コリは認識することができます。

その横隔膜は、肋骨弓の内側に付着していて、肋骨弓の内側に四指を滑りこませるように指を入れていき、横隔膜が硬いと指が入らないこともあります。

左右の硬さに差があることがほとんどです。

また、この肋骨弓辺りが詰まったように気分が悪くなる時がありますが、私の施術経験上、頸椎の歪み以外にも横隔膜のコリと下部胸椎の歪みが関連していることが多いです。

骨格の歪みと関係する腰部筋肉。

関節を動かす筋肉全般に言えることですが、筋肉は骨に付着しており、筋肉が硬くなると骨を引っ張り骨格を歪めます。

その中でも特にインナーマッスル(深部筋)が骨格の歪みに影響を与えています。

もちろん表層の筋肉も歪みに影響を与えますが、骨格の歪みを維持し続けているのは、この深部筋と椎間板の変形です。

椎間板とは背骨と背骨の間にある円盤状の軟骨です。

骨格の歪みを作る原因になっている骨のことをカイロプラクティックではそれをサブラクセーションといいます。

そして、その骨は動きが少なくなります。

そのサブラクセーションを起こしている骨の周囲では、背骨に近接している以下の筋肉が硬くなっている事が多く見られます。

・腰(内・外)側横突間筋
・腰棘間筋
・腰回旋筋

サブラクセーションについては、コチラで書いています。

これはこれらの背骨の近くの小さな筋肉が骨格の補正に使われる為だと思われます。

腰外側横突間筋、腰内側横突間筋

腰(内・外)側横突間筋は、腰椎直近にある筋肉です。(図18、19参照)

図18:腰内側横突間筋、腰外側横突間筋、

この筋肉は、深部筋である為、この筋肉の上に他の筋肉があり、単純に押圧するだけでは刺激が入りずらい筋肉です。

当院では、このような筋肉に対してカイロプラクティックの矯正や多圧法、整圧法を使って緩めています。

棘間筋

棘間筋は、背中側から背骨に手を当てた時に触れる事ができる棘突起という骨を結ぶ筋肉です。(図19参照)

図19:棘間筋

頚椎、胸椎、腰椎の棘突起間にありますが、人によっては胸椎部分が欠損している人もいるようです。

棘突起間は狭い為、その隙間に指は入りません。

直接触れることはできませんが、棘突起を押圧すること間接的に異常を感じることができます。

カイロプラクティックの触診技術には、モーションパルペーションという技術があります。

緩める方法は、横突間筋と同じ手法で緩めていきます。

腰回旋筋

腰回旋筋(図20)は、深部筋(インナーマッスル)で、姿勢維持の微調整を行っています。

図20:腰回旋筋

棘間筋や腰横突間筋と同じ要領での施術となります。

姿勢維持筋の放散痛

これらの小さい筋肉が硬くなるとサブラクセーションを起こしている可能性が高く、そのサブラクセーションによる症状が放散痛とも言えます。

それは、変位を起こした骨による脊髄神経圧迫や抹消神経の圧迫により、その神経が支配する筋肉が痛みを感じることがあります。

簡単に言えば、

骨がズレてそのズレで神経を圧迫し、その神経が支配する筋肉が硬くなる。

という事です。

脊柱管内での神経圧迫

脊柱管内での神経圧迫は、

・骨のズレによる神経圧迫
・脊柱管内の骨の変形や靭帯の肥厚による神経圧迫

があります。

骨のズレによる神経圧迫

腰椎の変位(骨の位置がズレること)は、神経に圧迫を加えていきます。

背骨が背中側にズレると脊髄神経が通る脊柱管を狭め、脊髄神経に圧迫が加わります。(図21左下)

また、そのズレと合わせて椎間板内の髄核も後方にズレ始めます。

そして、それが長期化すると椎間板内の線維輪を破壊し椎間板を脊柱管の方向に押し出され、腰椎ヘルニアとなります。(図21右下)

図21:脊椎後方変位による神経圧迫

さらにそれが長期化すると髄核が椎間板を突き破り脊柱管内に出てしまうこともあります。

このような椎間板内の変性は一度壊れると修復されない為、日頃から椎間板の負担になる事を減らすような動作やケアが大切です。

椎間板損傷は、コチラに書いています。

骨の変形や靭帯肥厚による神経圧迫

脊柱を保護する靭帯は、以下の3つ靭帯があります。(図22参照)

・前縦靭帯:背骨の前に付着。
・後縦靭帯:脊柱管の前方に付着。
・黄色靭帯:脊柱管の後方に付着。

脊柱管狭窄に関係する靭帯は、後縦靭帯と黄色靭帯です。

図22:脊柱管狭窄

この靭帯が厚くなる原因は、背骨の筋肉が衰えそれを補う為だと言われています。

また、この靭帯厚肥とヘルニアは同時に起こることもあり、日頃から背骨を支える体幹トレーニングや運動は、それを予防する上で大切です。

脊柱管狭窄は、コチラのページに書いてあります。

腰椎の中を通る神経が支配する筋肉

脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアなどで神経に圧迫が加わると、その加わる位置によって影響が出る部位は変ります。

腰の背骨の中(脊柱管)を通っている神経は以下のものがあります。

・腰神経(L1~5)
・仙骨神経(S1~5)
・尾骨神経(Co1)

図23:抹消神経(腰神経、仙骨神経)

下肢の筋肉の施術は重要

背骨の中にある脊髄神経から分岐し、背骨の外に出た神経を抹消神経(図23)といいます。

これから説明しますが、抹消神経は筋肉の間を通る事が多く、筋肉が硬くなると神経に圧迫が加わります。

その抹消神経のルート上にある筋肉の圧迫が多くなるほど、神経の遊びはなくなります。

脊柱管狭窄症やヘルニアにより中枢神経が圧迫がある場合、末梢神経の圧迫はその中枢神経の症状を悪化させてしまいます。

その為に腰痛のお客様への整体は、腰だけではなく、下肢の筋肉を緩めることも大切です。

末梢神経が支配する筋肉

末梢神経とは脊柱管内の脊髄神経が分岐し、脊柱管外に出た神経を言います。(図23参照)

その抹消神経は、細かく枝分かれをしながら筋肉以外にも皮膚や内臓などにも向かいます。

そして、その神経が圧迫されるとそれが支配する筋肉を硬くする事があります。

また、圧迫が強いと内臓への影響や皮膚感覚の異常(知覚障害)を起こすこともあります。

知覚障害は、その神経が支配する皮膚に感覚消失や鈍麻(感覚がにぶくなること)です。

神経圧迫で怖いことは、コチラ。

歪みによる体調不良は、コチラ。

腰の骨から出る抹消神経が向かう筋肉は、みぞおち付近から下にある筋肉です。

その神経の支配にある筋肉は、以下の通り多くの筋肉を支配しています。

補足ですが、脊髄神経が圧迫されると両脚に、ヘルニアでの抹消神経圧迫は片側に痛みやシビレがでる事が多いです。

仙骨神経叢支配の筋肉

仙骨神経叢とは、L4、5、S1、2、3神経の集まりです。

支配する神経は、以下のものがあり、骨盤から大腿骨に付着し、股関節を動かく筋肉です。

梨状筋(L4、5、S1、2、3)
上双子筋(L4、5、S1、2、3)
下双子筋(L4、5、S1、2、3)
内閉鎖筋(L4、5、S1、2、3)
大腿方形筋(L4、5、S1、2、3)

人によっては座骨神経が、梨状筋(図24)の間を通って出る人もおり、そのタイプの人はその症状が出やすくなります。

図24:梨状筋
座骨神経支配の筋肉

座骨神経は、仙骨神経叢からの分岐で、体内で一番太い神経です。(図25参照)

図25:下肢の抹消神経

座骨神経は、L4、5、S1、2、3の神経からなり、それが支配する筋肉はハムストリングスと呼ばれる大腿の裏にある筋肉です。

大腿二頭筋短頭(L4、S1、2、3)
大腿二頭筋長頭(L5、S1、2、3)
半腱様筋(L4、5、S1、2、3)
半膜様筋(L4、5、S1、2、3)

梨状筋で座骨神経が圧迫されるとハムストリングスを硬くすることがあります。

また座骨神経(図26)は、ハムストリングスと大内転筋の間を通っており、これらの筋肉が硬くなれば、さらに座骨神経の遊びがなくなり、座骨神経とそこから下の神経(脛骨神経と総腓骨神経)が支配する筋肉にも影響を与えます。

座骨神経
図26:座骨神経
脛骨神経支配の筋肉

脛骨神経(図25)は仙骨神経叢からの分岐です。

その神経が支配する筋肉は以下のものがあり、膝下の筋肉になります。

足底筋(L4、5、S1)
腓腹筋(L4、5、S1、2)
膝窩筋(L4、5、S1)
ヒラメ筋(L4、5、S1、2)
後脛骨筋(L5、S1、2)
長趾屈筋(L5、S1、2)
長母趾屈筋(L5、S1、2)
短趾屈筋(L5、S1)
母趾外転筋(L5、S1)
短母趾屈筋(L5、S1、2)
第1中様筋(L5、S1)
小趾外転筋(S1、2)
足底方形筋(S1、2)
短小趾屈筋(S1、2)
小趾対立筋(S1、2)
母趾内転筋(S1、2)
底側骨間筋(S1、2)
背側骨間筋(S1、2)
第2,3,4中様筋(S1、2)

総腓骨神経支配の筋肉

総腓骨神経(図25)は仙骨神経叢からの分岐です。

それが支配する筋肉は以下のものがあります。

前脛骨筋(L4、5、S1)
長母趾伸筋(L4、5、S1)
長趾伸筋(L4、5、S1)
第三腓骨筋(L4、5、S1)
短母趾伸筋(L4、5、S1)
短趾伸筋(L4、5、S1)
長腓骨筋(L4、5、S1)
短腓骨筋(L4、5、S1)

上殿神経支配の筋肉 

上臀神経(図27)は、仙骨神経叢からの分岐です。

図27:上臀神経

それが支配する筋肉は以下のものがあります。

中殿筋(L4、5、S1)
小殿筋(L4、5、S1)
大腿筋膜張筋(L4、5、S1)

上殿神経は、背骨の前から出て、骨盤孔を通り臀部に向かいます。(図27参照)

骨盤孔から背面に出た神経は中殿筋と小殿筋の間を進みます。(図28参照)

図28:上殿神経(臀部)

その為、中殿筋と小殿筋が硬くなれば上殿神経に圧迫が加わる為、それが支配する筋肉に痛みやシビレを増長させる事があります。

下臀神経支配の筋肉

下殿神経(図29)は、仙骨神経叢からの分岐です。

図29:下臀神経(腹部)

それが支配する筋肉は以下のものがあります。

大殿筋(L4、5、S1、2)

下殿神経も、上殿神経と同じように背骨の前から出て、骨盤孔を通り臀部に向かいます。(図30参照)

骨盤孔から背面に出た神経は大殿筋と梨状筋の間を進みます。

図30:下臀神経(臀部)

腰神経叢支配の筋肉

腰神経叢とは、L2、3、4神経の集まりです。(図31参照)

図31:腰神経叢、大腿神経、閉鎖神経

腰神経叢が支配する筋肉は以下のものがあります。

主に股関節を屈曲させる筋肉で、腸などの臓器よりも奥にある筋肉です。(図33)

腸骨筋(L2、3、4)
小腰筋(L2、3、4)
大腰筋(L2、3、4)

※小腰筋は、大腰筋と同じ働きをしますが、小腰筋がない人が半分いると言われています。

腰神経叢は、腰方形筋(図32)と大腰筋(図33)の間を通り、これらの筋肉が硬くなれば、腰神経叢を圧迫し、またその分岐である大腿神経や閉鎖神経が支配する筋肉にも影響が出ます。

図32:腰方形筋

その筋肉は股関節の屈曲筋群と内転筋群で、大腿の前と内側にある筋肉になります。

大腿神経支配の筋肉

大腿神経は、腰神経叢からの分岐です。

それが支配する筋肉は、以下のものがあります。

恥骨筋(L2、3)
縫工筋(L2、3)
内側広筋(L2、3):大腿四頭筋
大腿直筋(L2、3、4):大腿四頭筋
中間広筋(L2、3、4):大腿四頭筋
外側広筋(L3、4):大腿四頭筋

大腿神経は、鼠経靭帯の下を通ります。(図33参照)

図33:大腿神経と鼠経靭帯

その鼠経靭帯の下には、以下のものがあります。(図33参照)

・腸骨筋
・大腰筋
・大腿神経
・大腿動脈
・大腿静脈

腸骨筋や大腰筋が硬い人や腰の反りが強い人(骨盤が開き気味な人)は、大腿神経に圧迫が加わりやすいと言われています。

また、大腿神経は縫工筋や大腿四頭筋の内側広筋、内転筋群の間を通ります。

これらの筋肉が硬くなれば、神経の遊びがなくなり、さらに圧迫を強めます。

そして、それは神経だけではなく下肢に向かう動脈や静脈を圧迫する為、下半身がむくみやすくなります。

閉鎖神経支配の筋肉

閉鎖神経(図31)は、腰神経叢からの分岐です。

それが支配する筋肉は、主に股関節を内転させる筋肉で、以下のものがあります。

短内転筋(L2、3、4)
薄筋(L2、3、4)
長内転筋(L2、3)
外閉鎖筋(L3、4)
大内転筋(L2、3、4、S1)

腰痛を出す組織の損傷。

ここまで筋肉と関係する腰痛について説明しましたが、腰痛の原因はそれだけではありません。

腰痛は、筋肉以外の組織の損傷でも起こります。

※病気により、腰痛がでることもあります。腰に痛みを出す病気は、コチラ

腰痛を出す組織

組織は、以下のものがあります。

・筋肉や筋膜
・神経
・椎間板
・軟骨
・関節包
・靭帯
・骨

これらの損傷により腰痛が起きている場合、整体の施術で患部が即座に修復する訳ではなく、施術後も損傷による痛みは残ります。

損傷とは、傷がついていることです。

例1:スリ傷や骨折

例えば、転んで膝を擦りむいた場合、絆創膏を貼ろうが消毒液を掛けようが、その傷の部分はヒリヒリしたり、皮膚が伸ばさると痛みますが、それと同じことが皮膚の中で起こっています。

このような組織が損傷を起こしている際の整体の役割や立場は、以下の2つです。

①整体により自己治癒力を高めて修復が早くなることに期待する。

②患部の負担と関係する筋肉を緩めること、また骨格の歪みを減らして患部の負担を減らし、痛みを軽減させる。

この2通りです。

このような理由により、損傷後間もない時期で患部の損傷が大きいほど、整体後の痛みもそれに比例して残ります。

極端に言えば、骨折がよい例です。

骨が折れ、それが修復されるまで骨折した箇所は炎症が起きており、それによる痛みは整体を受けても残ります。

このような反応は、ギックリ腰でも起こります。

例2:ギックリ腰

ギックリ腰の原因は、骨格の歪みで起こる痛み、筋肉の捻挫、関節包や靭帯、椎間板の損傷などがあります。

整体:ギックリ腰の施術
ギックリ腰の施術例

骨格の歪みから起こっているギックリ腰の場合、施術を受ければ1回の施術でだいぶ改善されることが多いです。

ですが、その痛みが組織(筋肉、椎間板など)の損傷によるものであれば、整体直後もその痛みは残ります。

①自己治癒力向上

自己治癒力については、コチラで詳しく書いています。

②患部の負担を減らす施術。

組織が損傷すると体は無意識に筋肉が働いて、患部を固定しようとします。

そして、その時間が長くなるほど、その筋労は蓄積し、やがて痛みとなります。

このような痛みは、重い荷物を長時間持っている時のような痛みと似ています。

例えば、買い物に行き、たくさんの物を詰め込んだ袋を持つと腕に痛みが出てきます。

それと同じです。

買い物での荷物の運搬は一時的ですが、損傷時には無意識にそれが常に働くことになります。

また、その筋肉は患部周囲に限らず、その筋肉と連結している筋肉や動作の補助を行う筋肉(アナトミートレイン)にまで波及します。

これは損傷ケ所の痛みとは異なる2次的な痛みです。

そして、このような筋肉が疲労し硬くなると、その筋肉が損傷カ所に圧迫や牽引を加える為に痛みが強くなります。

これは痛みに対して恐怖感が強い人ほどその傾向が強くなります。

また、損傷の傷は治っているにもかかわらず腰痛が続くのは、これが原因となっていることがあります。

整体では、この2次的な痛みがひどくならないように、それらの筋肉を緩めて患部の負担を減らし痛みを軽減させていくことも大切で、その施術も行ないます。

腰痛の改善方法

腰痛の改善方法は、以下の5つが基本です。

・原因の削除。
・体のケア。
・筋力増強
・血流促進
・食事(栄養補給)

原因の削除

急な負荷や大きな負荷がかかって腰を痛めた訳ではない腰痛の原因は、日常生活にあります。

その日常生活を変えることが、大切です。

このような腰痛は、単純に引き算足し算でプラスにすれば、腰痛はなくなります。

引き算足し算は、コチラで書いています。

体のケア

体のケアは、整体で筋肉を緩またり、骨格を正して患部の負担を減らす事だけではありません。

骨盤の施術例

休息も必要です。

休息は、患部を休める事と睡眠があります。

仕事などの事情により患部を休める事が難しい場合は、それ意外の改善方法に力を注ぐべきです。

ただし、日常生活で腰に負担をかける仕事などがないのなら、腰痛が良くなってきたら体幹を鍛える運動をすす事を薦めます。

筋力増強

腰痛は、筋力が強ければ起きにくくなります。

腰は上半身の重みを支えますが、その筋肉が細ければ疲労しやすく、それが痛みになっていきます。

特に腹圧を高める筋肉(体幹の筋肉)が重要です。

腹圧については、コチラで書いています。

また、中強度の運動は血管の内皮細胞を刺激し、血管拡張を促進します。

定期的な運動は、健康維持にも大切です。

有酸素運動は、週に合計180分程度で良いと言われています。

血流促進

血液の役割は、

・細胞に栄養を届ける。
・老廃物の運搬。
・傷を治す。
・免疫(ウイルスの駆除)。

があります。

その血管は、筋肉の間を通り、筋肉が硬くなれば血管を圧迫し、血流を悪くします。

整体の役割は、骨格を正すだけではなく、筋肉を緩め血流の改善も役立ちます。

また、血流を良くするには、以下の方法があります。

・運動。
・ストレッチ
・入浴

食事(栄養補給)

栄養が足りていないと損傷部位の修復が遅れます。

それを維持するには、カロリーもそうですが、ビタミンやミネラル、タンパク質やアミノ酸も必要です。

自己治癒力を高めるにも、栄養がなければ機能しません。

ビタミンとは、外部サイト(eヘルスネット:厚生労働省
ミネラルとは、外部サイト(eヘルスネット)
アミノ酸とは、外部サイト(eヘルスネット)

また、年齢が増えるにつれて体内で合成できるアミノ酸の量も減ると思われ、食事だけでは足りなくなることも考えられ、そして加齢だけではなく、代謝や合成の機能は個人の体質によってその機能が低い人、高い人もいると考えられます。

加齢による体の変化、外部サイト(MSDマニュアル)

その場合は、サプリメントで補うことも必要と考えます。

参考程度に、血液中のアミノ酸の量を調べる検査は、保険適用外で3万ほどするようです。

例:アミノインデックス

徒手療法では限界がある。

骨の変形や脊柱管内が狭まる事で起こる腰痛は、その圧迫が強くなると整体でその改善は非常に難しくなります。

整体を受けても、骨の変形や靭帯の厚肥はなくならないからです。

脊柱管狭窄症は、脊柱管内の骨の変形や靭帯の厚肥が大きくなり、脊髄神経を圧迫します。

その圧迫が強いと手術した方が良いかもしれませんが、リスクが生じます。

※脊柱管狭窄症のリスク(外部サイト:Medical Note)

お客さまの中には手術は絶対に嫌だという人もおり、そのような方に足しして整体でできることは

定期的な来院で、以下のことを目指すしかありません。

・悪化させない。
・少しでも生活の質を上げる。

また、脊柱管狭窄症は、体幹を支える筋肉が衰えることで進行しやすいと言われています。

この病気は、歩いていると次第に痛みが強くなり、歩かなくなりがちですが、体を動かさず体幹の筋力が衰えれば、病気の進行が早くなります。

それを予防するには

歩いて痛くなったら休憩して、また歩く。

または、体幹の筋トレです。

痛いから歩かない、運動しない生活を続ければ悪化しやすくなります。

好発年齢は、50歳~となっており、退職前に発症すると仕事を辞めざる負えなくなるかもしれません。

整体でケアをする事で歩きやすくなる傾向にあり、運動との併用を薦めます。

早めのケアを

腰痛が起こる原因とそれを改善する方法を書きました。

一般的な腰痛は、体内の環境が良ければ自然と良くなるものですが、そうならないのは、

引き算足し算でマイナスが多いからです。

※引き算、足し算は、コチラのページ。

そして、マイナスを減らす、プラスを増やした方が良いとわかっていても、それができないのは、

・姿勢不良を強いられる環境を変えられない。
・仕事や家事などの疲労感でやる気が起きない。
現状を変える不安。

など、このような事があるからです。

文章の途中にも書きましたが、軟骨や椎間板は一度損傷すると元の状態に戻ることはありません。

加齢により、軟骨や椎間板は自然と劣化するものですが、放置するとそれが加速し、歩行困難になることもあります。

そうならないような体を保つ為に整体などの徒手療法はあります。

特に慢性腰痛に悩んでいる人は、早めのケアをおススメします。

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