辛い痛みや症状は、早く治りにくい。
と知っていても、
「でも、早く良くしたい!、どうすれば?」
と思うのが心情だと思います。
これから書いてある内容は、すでに知っていることだとは思います。
ですが、取り組めていない方が多いことと、大切なことなので書きます。
足し算健康法と引き算健康法について。
足し算健康法
今、何かお悩みの症状があり、その改善方法としてあなたが行っている事ってありますか?
多くの方は、足し算の健康法に取り組んでいることが多いのですが、あなたはどうでしょう?
足し算健康法とは、健康のために何かをやるという健康法。
例えば、
・サプリメントや食材を摂取。
・マッサージ器具の使用。
・寝具の買い替え。
・運動。
・タンパク質やビタミンなどの摂取。
・水を飲む量を増やす。
などです。
整体も、足し算健康法にあたります。
腰痛や肩コリの症状であれば、その原因は姿勢の崩れで歪みができて、それを正そうと筋肉が疲労し痛みとなっていますが、整体では筋肉疲労と歪みを改善させます。
また当院では、後で説明する引き算健康法として姿勢改善の話を施術後にしたり、情報を発信することも役割と思って取り組んでいます。
足し算健康法のデメリット。
①いきなり足し算をしても続かない。
足し算健康法の代表例に定期的な運動があります。
運動はすごく良いことなのですが、長続きしないことが多いです。
なぜか?
・やってみたけど楽しくない。
・運動をする時間の確保をできていない。
これらの理由があります。
生活のパターン化。
普段の生活は、1日、1週間とだいたい同じことをしています。
そして、1ケ月、1年と似たことを繰り返しています。
サラリーマンであれば、朝起きてから
食事→出勤→仕事→帰宅→TVや育児など→睡眠。
主婦であれば、仕事の部分が洗濯、掃除、買い物、調理に置き変わります。
また、休日の過ごし方もだいたい同じ。
その定着したスケジュールの中に
「痩せるぞ」
「運動をしよう」
と急に始めても、長期的に運動を継続する覚悟を決めていない為に続けることができません。
また脳みそは、変化を嫌う特性があるために元の生活に戻ろうとします。
このようなことで何かを始めても長続きしにくいのです。
運動時間を確保する。
運動を継続しやすくするには、運動時間の確保が必要です。
運動する時間の分、今までやっていたことを辞めなければいけません。
それをやっていないと、運動をやらないための理由を考え始めます。
寒いから・・・
雨だから・・・
疲れているから・・・
そういれば〇〇をしないといけなかった・・・と思い出す。
運動は体に悪いといちゃもんをつける。
そして、今までと同じ生活に戻ってしまいます。
何かを始める前(足し算)には、何かを捨てる(引き算)ことをすると続けやすくなります。
私の場合。
ちなみに私は高校生の時のマラソン大会(10km)でピリから2番目でしたが、健康第一と考えるようになってからジョギングを始め、フルマラソン完走(3時間40分)まで、走れるようになりました。
参考になればよいですが、やりたくない理由が浮かんだ時に私は、
「どうしたらやるか?」
と考えて
寒いなら
→厚着をする。
雨なら
→カッパをきる。
疲労気味なら
→軽めの運動(疲労回復効果がある。)
楽しくないなら
→音楽を聴く。
→ポケモンGOなどのゲームアプリを活用。
→大会にでてタイムの向上を狙う。
→誰かと一緒に(講習やサークルなどに参加)
→違うスポーツもやってみる。
などやっていました。
その②、効果が表れないこともある。
足し算健康法として、タンパク質(肉、豆など)の摂取があります。
タンパク質の摂取は、生命維持に必要不可欠ですが、これらはカロリーをもってます。
「〇〇は体にいい」
といっても、それをいつもの食事に追加すれば、翌日には体にでなくても1ケ月、2ケ月、1年と経過すると目に見えてきます。
(例1)脂肪1kg分のカロリーは6600キロカロリー。
仮にタンパク質が含まれる大好きなサーロインステーキを200g食べ続けたとします。
その量のカロリーは600キロカロリーで、脂肪に換算すると約90gです。
それは体全体に分散されるため1食程度では表面状にでませんが、毎日1ケ月続けると
90g×30日=2、7キロの脂肪量
になります。
(例2)、バナナは健康によいから1日1本食べる。
バナナ1本は、90キロカロリーです。
1ケ月毎日食べても、脂肪量は410gととステーキの脂肪量2、7キロに比べれば低いのですが、1年だと、約4.9キロ分の脂肪量になります。
体にカロリーを足す場合には、そのカロリー分の何かを減らさないといずれ大変なことになってきます。
体脂肪が腰痛や肩コリが生じやすくなるだけではなく、多いと心臓、血管系に問題を抱えやすくなり、生活習慣病のリスクが高まります。
体にいいからといってやみくもに摂取すると危険な場合もあります。
また、腰痛や肩コリの原因に血流の低下がありますが、脂肪部分には筋肉によるミルキングアクションと呼ばれる作用がなく、血流を悪くさせて痛みがでやすくなります。
ミルキングアクション
ミルキングアクションとは、静脈に筋肉の弛緩による圧迫と開放を加え、血液循環の助けを行う仕組みです。
血管は筋肉の間を通っているため、筋肉の部分はそれが働きますが、脂肪部分にはその作用が働きません。
体脂肪が多くなれば、それだけ血液循環を低下させてしまいます。
また、関節にも負担がかかることは、よく知られています。
カロリーを気にしない健康食品は?
カロリーを気にすることがない健康食品関連(ビタミン、酵素、ヒアルロン酸、黒ニンニクなど)の足し算だとよいのか?
これらは摂取したら必ず症状が軽減するとは限りません。
良くなるかもしれないし、良くならないこともあります。
うちの70過ぎの父は、前立腺が大きくなり頻尿に悩まされています。
ノコギリヤシの広告をみて、1ケ月始めるも効果なし。
「もう少し続けると効果がでるかもしれませんよ」
という、言葉に期待を寄せ半年続けるも効果なし。
お客様の話で多いのは、枕の購入がありますが
「使い始めの1週間はよかったけど、また元に戻った」
という話をよく聞きます。
まあ、整体には調子が悪い人しか来ませんので、中にはよくなっている人もいるかもしれませんが。
引き算健康法
引き算健康法は、健康に不要なものを引いていく健康法です。
例えば、付き合い始めの異性が初めて家に来ることになりました。
家に来る前に、何をしますか?
・部屋のベッドや家具を買いに行く!
・部屋の掃除や片付けをする。
まずは、掃除ですよね。
健康を目指す時も、片付けや掃除が必要です。
症状を早く改善させるには、プラスだけじゃなく、マイナスにも目を向けなくてはいけません。
効果的な健康法は、プラスだけするよりも、マイナスも加えることです。
わかりやすく例をあげると
毎日お酒をガブガブ飲んで肝臓が悪くなったのに、薬も飲むけど、お酒も飲むでは肝臓は治りません。
よくある悪い生活習慣
悪い生活習慣には、以下のものなどがあります。
・食べ過ぎ。
・糖質の過剰摂取。
・過度の飲酒。
・たばこ。
・寝不足(起きている時間が長い。)
・身体に悪い姿勢。
・ストレス。
・不規則な生活。
・がんばりすぎ。
・働きすぎ。
・いさかい、怒り、恨みなどの感情。
などがあります。
足し算と引き算はどちらがいいのか?
足し算、引き算の効果を検証するため公式を考えます。
今の健康状態は、
D(今の健康状態)=A+B+C
A:全体力
B:普段の生活習慣。
C:プラスの健康法。
D:今の健康状態。
仮に
全体力(A)を10。
生活習慣(B)が(―17)。
とした場合には。
今の健康状態(D)は、
10+(-17)+(0)=-7。
になります。
足し算健康法だけでの健康状態。
そこで足し算の健康法として悪い生活習慣を補うためには、8ポイント以上のプラスの健康法が必要です。
それより低いと、健康はマイナスのままです。
引き算健康法だけでの健康状態。
引き算も足し算と同じく、悪い生活習慣を補うためには、8ポイント以上の生活の改善(引き算健康法)が必要です。
どちらがよいのか?
単純に計算すると、足し算も引き算も同じように見えます。
ですが、足し算には費用と時間がかかり、足し算を辞めれば、その分のお金が浮きます。
引ひ算は今の悪い生活習慣を辞めるだけですが、その悪い習慣が(食べ過ぎ、飲みすぎなど)が好きな場合には、それを辞める我慢や努力が必要になってきます。
どちらの方法を選ぶかは本人次第ですが、症状が悪化していて、早く改善したいならば、両方することをおススメします。
世間を見ていると両方していない方の方が意外と多そうですが、壊れてしまえば取り返しがつなかいこともあります。
どちらもやらない選択もありますが、そうなった時の覚悟はしなくてはいけません。
年をとれば不自由になるものです。
ただ、それをできるだけ軽度に、できるだけ遅らせるには、何か取り組んだ方がよいですよね。
当院は、引き算健康法が苦手、忙しくてできない方のお手伝いをしています。
自分自身だけでは、どうにもならなかった。
どうしてよいかわからない。
という方は、今の症状についてお問い合わせをするか、整体のご予約をしてくださいね。