自然治癒力、自己治癒力を下げない方法。

前置き

こんにちは、整体業を行っている松野です。

今、私は48歳(2023年)。

40歳を過ぎた辺りから動後の疲労が抜けない。

陸上で故障した後になかなか良くなっていかない。

日常では擦り傷、口内炎、風邪を患った時も、そう感じています。

若い時はは、早く治ったのに、年齢が増えるにつれて治りにくい。

そして、

「子供の頃のように早く傷を治す方法はないのか?」

と考え、本を読んだりネットで新しい情報が出ていないか検索しましたが、科学的な説明がされたものを見つけることができませんでした。

というのも、自然治癒力は医学的に定義がなく、研究している人が少ないのかもしれません。

医療は進歩していますが、未だにはっきりしていないようです。

私が思っている「自然治癒力を高める」という意味は、子供のように傷を早く治すという意味ですが、それに近いのは「遺伝子治療」という分野がそれにあたるように思えました。

また、それも研究段階や試験段階のようです。

以下は、自然治癒力について調べてたものです。

自然治癒力とは

自然治癒力についての研究は、進んでいないようです。

参考:実は解明されていない自然治癒力の正体

ですが、わかっていることはあります。

自然治癒力は、自己治癒力とも言われていますが、大きく分けて2つあります。

①免疫力
②創傷治癒

この2つです。

そして、残念なことに個人個人が持つ自然治癒力は、基本的に年齢相応より上げることができないということ。

ただし、普段の生活で下げる行為をしていて、持っている自然治癒力を引き出せていない人がほとんどと思われ、今現在の自然治癒力を上げる事は可能です。

自然治癒力は個人差があり、その能力値以上に治癒力を上げることはできません。

ナメック星の長老がしたような事ができればいいんですけどね。

結局今のところ、自然治癒力が下がっている分を上げることしかません。

その為に確実性が高い自然治癒力を下げている方法は、以下の3つです。

・偏った食事
・睡眠不足
・過度なストレス

つまり、自然治癒力を高める為には、以下の3つを心がけて実行する事になりまあす。

栄養バランスの良い食事。
睡眠の質や時間の確保。
ストレスを減らす。

自己治癒力と心の関連性についての記事は、コチラ

栄養バランス

栄養バランスとは、3大栄養素や食物繊維、ミネラルをバランスよく摂取する事です。

ただし、カロリー摂取の過剰やミネラルの種類によっては、撮りすぎると過剰摂取となり体に悪く作用するミネラルもあります。

3大栄養素

糖質、タンパク質、脂質の3つ。

これら3つのカロリー配分は

糖質:50%、タンパク質:25%、脂質:25%が良いと言われることが多いです。

糖質

糖の摂取は血糖値を高め、血管を傷つけることがわかっており、それを防ぐ意味でどちらも3分の1づつ必要と言われる事もあります。

糖質は、甘いもので米、小麦粉、果物に多く含まれていますが、野菜のイモやカボチャにも含まれています。

また、血糖値を上げにくい食材もあり、工夫次第で血管へのダメージを減らす事ができます。

血糖値を上げにくい食材は、GI値の低い食材で、ネットで検索すればランキングが出てきます。

GI値は、同じ米でも白米よりは玄米の方がGI値が低く、血糖値を上げにくい食材です。

タンパク質
脂質

ビタミンやミネラル

カロリーは、体を動かすエネルギーと言えますが、ビタミンやミネラルは、臓器を作ったり機能させる為に必要なものです。

自然治癒力の能力は、脳や臓器の働きと関係している為、機能低下が起きれば自然治癒力は治癒力は下がります。

ビタミンやミネラルを体に必要な分を摂取するには多くの食材が必要で、牛肉が好きだからそればかり食べていると、体は機能しなくなりいずれ死んでしまいます。

ビタミンやミネラルの事にまだ気づいていない15~18世紀には、長期的な船旅でビタミンCが不足したことで壊血病を発症し多くの人が亡くなった事が知られています。

質のよい睡眠

質の良い睡眠の為にできることは、コチラで書いています。

ストレス

ストレスは、精神的なストレスだけを言うのではなく、脳の負担を言います。

その為、生きる為に体に備わっている仕組みもストレスとなる事があります。

食事は、必要不可欠ですが、それを消化吸収する働きもストレスです。

病原菌が体に入ってきた時にそれを攻撃する仕組みもストレスです。

詳しくは、コチラ(当院別サイト)で書いています。

遺伝子と自然治癒力

遺伝子は、省いて書くと言いましたが、少し書きます。

参考:Why young people heal quicker – new research

英語ですが、最近のブラウザ(google、explore)は翻訳してくれます。

アメリカの研究で、遺伝子の働きを調べた結果、怪我の治癒にかかわる遺伝子の中に

「Lin28a」と「IMP1」があったというものです。

これらの遺伝子は、細胞のミトコンドリア内のエネルギー代謝に関与する。

この遺伝子が活性化すると、細胞の自己修復能力が向上し、より効率的になる。

という事が書かれています。

という事は、ミトコンドリア内のエネルギー代謝をよくする事は、自然治癒力を高める事に繋がりそうです。

オートファジー

書籍:オートファジー

オートファジーとは、細胞の自食作用というもので、古くなったり、奇形で生まれた細胞を壊して再生させる仕組みです。

細胞が生まれ変わるということは細胞が若えるということ。

そして、回復力も高くなります。

ですが、老化が原因でこの機能も低下していきます。

このオートファジーの働きに対してブレーキをかける役割も私たちの体にはあるようで、それはルビコンというものですが、老化するにつれてこのルビコンも増えていきます。

では、ルビコンを減らせばよいという考えですが、それは遺伝子治療になってきます。

また、人で行う実験もまださせていません。

今は、線虫とネズミまでのようです。

オートファジーの活性化

オートファジーを活性化する為に自身で出来ることは、2つあります。

①軽い飢餓状態を作る。
②オートファジーを活性化させる食品成分と摂る。

この2つです。

①軽い飢餓状態

軽い飢餓状態とは、1日のうち16時間食事をしないというものです。

1日は24時間なので、食事をしていいのは8時間となります。

辛そうに思えそうですが、夜8時と昼12時に食事をすればよいだけです。

朝の食事抜きは、私の場合には慣れる昼前までのお腹の減り具合が減っていい感じでした。

また、この飢餓状態は、赤毛サルの実験でよく聞く話です。

②活性化させる食材

オートファジーが活性化させる食材は

ぶどう、エビ・カニ、鮭、ザクロ、納豆などの発酵食品があります。

食品成分は、

・スペルミジン
・レスベラトール
・アスタキサンチン
・ウロリチン

があります。

多く含まれる食材

スペルミジン:納豆や発酵食品。

レスベラトール:ぶどうに多含。

アスタキサンチン:エビ、カニ、鮭などに多含。

ウロリチン:ザクロ。

免疫と創傷治癒

自然治癒力とは、免疫と創傷治癒の2つの能力です。

そして、どちらも年齢の低下と共に必ず機能低下していきます。

免疫力とは

免疫力とは、ウイルスや細菌などの病原体から身体を守る私たちの体に備わっている機能です。

このような病原体は、とても小さく目に見えないことが多いですが、周囲に存在しています。

これらの菌は、鼻や口などの粘膜や傷口から体の中に入ってきますが、その入ってきたら

その病原体を直接食べたり、抗体(病原体を攻撃するタンパク質)を作り、抗体が病原体に感染した細胞を攻撃します。

病原体が近くにあるにも係わらず病気にならないのは免疫力のおかげです。

免疫機能

免疫機能には、自然免疫と獲得免疫の2つに分けられ、血液の成分が行っています。

自然免疫は、生まれつき体に備わっている仕組みです。

獲得免疫は、異物を認識して記憶して、その異物が体に入ってきたらそれを攻撃する仕組みです。

詳しく知りたい人は→免疫とは(外部サイト)

自然免疫の種類

好酸球、好中球、好塩基球、マクロファージ、樹状細胞、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)

獲得免疫の種類

B細胞、形質細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、制御性T細胞、メモリーB細胞。

②創傷治癒

創傷治癒とは、体の組織が壊れた時(切り傷など)にそれを治す仕組みです。

主に3つの過程に分かれています。

・炎症反応期
・肉芽形成期
・安定期。

そして、以下の順番で傷は修復されます。

炎症反応期→肉芽形成期→安定期。

詳しく知りたい人は→創傷治癒とは(外部サイト)

自己治癒力と心の関連性

最後に

文章のはじめの方にも書きましたが、自然治癒力は加齢により低下し、個人差はありますが年齢に応じた自然治癒力以上に上げる方法は今のところありません。

ですが、すでに持っている自然治癒力は、生活習慣の不良で下がってしまいます。

自然治癒力を上げる事は、それを下げない生活を意識して行うしかありません。

その方法は、以下の3つでした。

栄養バランスの良い食事。
睡眠の質や時間の確保。
ストレスを減らす。

個人差

自然治癒力についての研究が進んでいない為、憶測になります。

個人の機能差は、20歳差ほどあると言われています。

これは、人とコミュニケーションをとる際の見た目でも、そう感じたことがる人も多いのではないかと思います。

40代だけど20代に見える人、100歳だけど80歳くらいに見える人。

逆に20代だけど40代に見える人、60代だけど80代に見える人。

また、内臓の老化を示すとされる老化色素成分リポフスチンは、30歳差もあるようです。

内臓年齢チェック←外部サイト

また、運動能力にかかわる最大心拍数もスポーツを続けている人は20歳ほどの差がある事があります。

最大心拍数は、一般的に以下の数値となります。

最大心拍数=220-年齢

私は30代の初めから43歳頃までフルマラソンの練習を趣味で走っていましたが、その時の最大心拍数は187でした。

43歳の最大心拍数は

220-43=177

一般的な最大心拍数より10歳ほど若かった事になります。

今は48歳、どうなっているやら。。。

整体で出来ること

自然治癒力を高める為に当院で出来る事は、ストレスの一つである疲労や骨格の歪み、筋肉のコリをを減らすことです。

また、これらは睡眠の質の低下させる一因で、睡眠の質を高めることにも繋がります。

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