肉離れによるギックリ腰への整体

※ギックリ腰記事

ギックリ腰になる原因は、筋挫傷だけではなく、以下の原因でも発症します。

・筋肉の損傷。
・椎間板の損傷。
・神経の牽引や圧迫。
・圧迫骨折や剥離骨折。

ギックリ腰の記事は、以下の記事もお読みください。

記事:ギックリ腰への整体について
記事:肉離れによるギックリ腰
記事:椎間板損傷によるギックリ腰
記事:神経の圧迫や牽引によるギックリ腰
記事:骨折によるギックリ腰

肉離れによるギックリ腰への整体。

前回、肉離れによるギックリ腰について解説しました。

今回はその整体法について解説します。

肉離れによるギックリ腰への整体は、以下の効果が期待できます。

・防御性収縮の予防。
・時間経過による痛みの改善。
・動作痛の改善。
・回復を早める。

防御性収縮については、前回の記事で説明したので省略します。

ギックリ腰は損傷直後から時間が経過するにつれて痛みが強くなる傾向にあります。

そして、受傷した日よりも翌日、2日目、3日目と痛みが増していことが多いです。

損傷度が軽ければ翌日の痛みは弱いですが、損傷が強い程翌日以降の痛みもそれに比例し残ります。

整体は、施術後に痛みを改善させるだけではなく、これを和らげます。

ですが、整体を受けたからといって、患部の傷が即座に修復される訳ではありません。

肉離れは筋線維や筋膜が断裂している事であり、患部の損傷で腰に痛みが生じているのであれば、その痛みは施術後も残ります。

ただし、損傷度が強いほど痛みは残りますが、動作痛を改善させる為に患部と協調して働く筋肉を緩める施術を行ないます。

また、肉離れをおこした筋肉は修復過程で硬くなり、周囲の筋肉も損傷した保護しようとし筋肉を動かさないように収縮して硬くなります。

このように肉離れを起こすと患部の筋肉だけではなく、その周囲の筋肉も硬くなり、その筋肉は患部の筋肉に圧迫や牽引を加えます。

肉離れは、筋肉が傷ついている状態ですので、傷ついて間もない筋肉に圧迫や牽引が加わると痛みが生じるだけでなく、治りにくくなります。

患部以外の周囲の筋肉を緩めると患部の圧迫や牽引を弱まり治りが早くなります。

肉離れによるギックリ腰への施術。

損傷した筋肉への整体は、肉離れを起こした筋肉への牽引や圧迫を弱める施術を行ない、痛みを改善させていきます。

また、以下の状況にり施術方法は異なります。

・症状の経過段階。
・損傷度。
・お客様の痛みの感じ方。

当院の施術方針は、無痛整体ではありません。

「癒し」<「施術効果」

を目的に施術を行ないます。

ギックリ腰を過去に経験されている方は、痛みの閾値が低下している事が多く、痛みを感じやすくなっている方が多いです。

回復を早める施術は、必要な部位に適切な施術をすることが大切ですが、痛がりが強いと軽く押圧するだけで痛みを感じます。

基本的にお客様の表情や体の反応を確認しながら施術強度は決めていますが、痛みを強く感じるお客様は、確認をおこなってソフトな施術へ切り替えることがあります。

回復度に応じて施術は異なる。

患部への施術は、急性期と回復期では異なります。

急性期は、傷めたばかりの期間で2週間ほどが一般的ですが、損傷度が軽度であれば短くなります。

回復期は、それが経過した後のです。

急性期と回復期の見極めは、痛めてからの日数と動作痛の程度、触診による張りや熱感により判断します。

基本的に患部への施術強度は、急性期は弱い刺激での施術を行ない、回復程度に合わせて施術強度は変えていきます。

また、痛みが和らぐにつれて施術できる整体法は増えます。

患部への整体

患部への施術は、傷めたばかりの時期と回復してきた後での整体法は異なります。

なぜ?急性期は刺激の少ない施術?

急性期における肉離れを起こした患部への整体は、基本的に刺激の少ない施術を行ないます。

傷めたばかりの患部は、筋線維や筋膜が傷ついています。

その傷ついている組織に強い刺激を入れると炎症が強くなり、痛みが強くなります。

急性期での患部への施術は、刺激の少ない施術しか行えません。

当院では、その際に微振動や螺旋の刺激を加えて痛みを和らげる施術を行なっています。

また、お客様自身でも痛み止めや抗炎症薬の服用や塗布、アイシングも有効です。

回復期での患部への施術

急性期を過ぎた回復期での患部への施術は、以下を組み合わせた施術を患部に行ないます。

・圧迫(押圧)
・患部のストレッチ
・多圧法
カイロプラクティック矯正

多圧法は、当院独自の施術です。

多圧法は、骨格の歪みを正すような姿勢の位置で、関節のストレッチや複数部位の押圧や揉みほぐしを行ないます。

と言っても、手足含めて4本と限られておりますので、片脚は支持脚となるため、2~3点までの多圧になります。

施術強度は、患部の回復度やお客様の反応をみながら変えていきます。

行なえる整体法も増え、より患部の筋肉の牽引や圧迫を緩める施術を行っていきます。

関連部位への整体。

肉離れを起こした患部と関連部位への施術法は異なります。

ギックリ腰への整体に限った話ではありませんが、ギックリ腰後の痛みの原因は患部以外も影響しています。

患部の痛みと関係するものは、3つあります。(下図参照)

①患部の筋肉と協調して働く筋肉。
②骨格の歪み。
③筋力の弱化

ハムストリングス拘縮による筋疲労や筋力低下。
図2:ハムスト拘縮による筋疲労。

関連部位への施術は、以下のことが期待できます。

・防御性収縮の予防。
・時間経過による痛みの改善。
・動作痛の改善。
・回復を早める。

①患部の筋肉と協調して働く筋肉。

ギックリ腰で傷めることが多い多裂筋を例に説明します。

例:多裂筋肉離れへの施術

多裂筋は、以下の筋連結(異なる筋肉との繋がり)があります。(図11参照)

・最長筋(筋膜)、腸肋筋(筋膜)、大殿筋(筋膜)、棘筋(腱)、回旋筋(腱)

多裂筋と筋連結にある最長筋(筋膜)、腸肋筋(筋膜)、大殿筋(筋膜)、棘筋(腱)、回旋筋(腱)
図11:多裂筋と筋連結のある筋肉。

これらの筋肉が硬いと多裂筋への牽引や圧迫が生じ、痛みが発生します。

これらを緩める施術を行ない多裂筋の牽引と圧迫を緩め、動作痛の軽減や回復が早まります。

最長筋の筋疲労やコリが多裂筋を圧迫。

腰椎の位置で、多裂筋は最長筋の隣にあります。(図12参照)。

腰部筋肉の位置(L2付近断面)
図12:L2での腰部筋肉。

患部が多裂筋である場合、多裂筋への刺激を抑えようと周囲の筋肉が防御性収縮し疲労するとコリになり、最長筋の筋線維は太くなり拡張します。

その拡張した最長筋は隣接する多裂筋へ圧迫を加えますので、圧迫による関連痛が生じます。(図13参照)

筋肉のコリが周囲の筋肉を圧迫する。
図13:コリによる隣接する筋肉への圧迫。

最長筋への施術は、多裂筋と最長筋は隣接している事もあり、最長筋を押圧すると多裂筋への圧迫も強めます。

急性期での施術は患部は多裂筋であっても、最長筋への施術は刺激の弱い整体法を用います。

また、多裂筋の損傷が軽度であった場合、お客様の反応を確認しながら刺激の強さを調整します。

回復期では、回復程度に応じて整体法を増やしていきますが、お客様の反応を確認しながらの整体になります。

この場合の整体は、多圧法、カイロプラクティック、ストレッチなどがメインです。

大殿筋の疲労やコリが多裂筋を牽引。

多裂筋と筋連結にある大殿筋は股関節の動作にかかわり、その役割は股関節の伸展や外転、内転、外旋です。

つまり、歩いて股関節が伸展する度に損傷度が強いとそれに比例し痛みは強くなり、歩行困難が増します。

また、防御性収縮により大殿筋にコリが生じると患部の多裂筋に牽引が加わり、牽引痛が生じます。(図14参照)

筋連結にある筋肉は牽引される。
図14:筋連結による筋牽引。

患部ではない大殿筋への急性期での施術は、患部の多裂筋への影響も少ないのでお客様の反応をみながら通常通りに近い施術を行ないます。

筋連結のある大殿筋を緩めることで多裂筋への牽引を弱め、歩行時の痛みを和らげ回復を早めます。

回復期での大殿筋への施術も同様に通常通りの施術を行ないます。

②骨格の歪み

骨格の歪みは椎間板の損傷と関連が大きいので、コチラで説明しています。

③筋力の弱化

筋力弱化に対してのトレーニング法来院して2~3回目で施術後にお話ししています。

ひとりでトレーニングするのが苦手という方は、マンツーマンでトレーニングを行なえます。

施術時間延長も行えますので、ご相談ください。

次回は

今回は、肉離れによるギックリ腰について書きました。

ギックリ腰の痛みの原因は、肉離れだけでなく、以下のものもあります。

・椎間板の損傷。
・抹消神経の損傷。
・圧迫骨折や剥離骨折。

次回は、椎間板の損傷によるギックリ腰について説明します。

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