腰椎椎間板ヘルニアへの整体

腰椎椎間板ヘルニアへの整体。

椎間板ヘルニアで痛みが出ている場合は、ただ椎間板が飛び出ているわけではなく、以下のこともおこっています。

・椎間板突出によりヘルニア形成。
・ヘルニアにより脊髄神経圧迫。
・椎体の後方移動。
・髄核の後方移動。
・椎間板の線維輪が破壊される。
・腰椎の可動域減少。
・骨格の歪みを正そうと筋疲労が生じる。

整体では、これらの改善を行う施術を行ない、痛みを緩和させていきますが、ひとつだけ改善できないものがあります。

「線維輪の破壊」を改善することはできません。

写真は、椎間板の断面で写真右が破壊された線維輪です。

椎間板ヘルニアが形成される過程で椎間板内の線維輪が破壊されますが、一度破壊された線維輪は修復されることはありません。

そして破壊された椎間板は、中の髄核が移動しやすくなり腰椎ヘルニアのリスクが高くなります。

また、椎間板ヘルニアが重症化するほど、他にも改善できないことが増えていきます。

それにより整体の施術での改善の見込みも減っていきます。

椎間板ヘルニアの重症化を治すには、手術の選択もありますが、手術には歩行困難になるリスクがついてきます。

重症化を抑える為には、リスクが高まらないように、日頃からのケアが大切になってきます。

椎間板ヘルニア

右下図のように椎間板が脊髄神経に向かって飛び出している状態を椎間板ヘルニアといいます。

図4:腰部前湾減少と椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアがどういったものかは、コチラで説明しています。

これを改善させるには、ヘルニアを押し戻す施術が必要です。

椎間板

椎間板は、背骨の一部で背骨は椎間板と椎骨が交互に積み重なり、形成されています。(上図参照)

構成は、主に線維輪と髄核で構成されており、どちらも柔軟性があり、骨とは違い動作によって形を変えることができます。

体幹の前屈や後屈などのが行なえるのは、椎間板の柔軟性のおかげです。

椎間板については、コチラで詳しく解説しています。

椎間板の変形

体幹の前屈(屈曲)を行う際には、線維輪の前方が押しつぶされ髄核が後方移動し、椎間板の後方が膨らむように椎間板は変形します。(下図右参照)

図2:屈伸による髄核の移動。

逆に、体幹の背屈(伸展)動作では、屈曲と真逆になります。

背骨(椎骨)の動き

前屈時の背骨(椎骨)の動きは、椎骨が後方に飛び出すような力が働きます。(下図参照)

図3:背骨の動き

カイロプラクティックではこのように後方へ押し出された骨を後方変位と呼びます。

このような屈曲は、猫背姿勢の際に行われており、それを長時間、長期間繰り返す事で後方変位が癖づいてしまいます。

背屈時の椎骨の前方への動きは基本、骨の構造上制限されています。

ですが、背骨の関節突起が骨折した際や構造上の制限を超えた力が働いて脱臼を起こし、前方へ移動することもあります(脊椎すべり症)。

後方変位や椎間板の凸を正す施術。

椎間板を凹ます施術は、カイロプラクティック矯正の技術を活用しています。

また、以下のことを同時に行っています。

・椎間板の凸を凹ます。
・髄核を前方に戻す。
・椎骨の後方移動を前方に移動させる。

椎間板の凸を正す施術。

椎間板の凸を正す施術は、体幹が伸展した状態を作りだす必要があります。

その必要性は、図2左のように伸展位すると髄核の前方移動と椎間板の後方を閉じさせることができます。

下写真のベッドは、うつ伏せになると腰部が伸展位になります。

写真1
写真2

ただ、これだけの動きをしただけで簡単に戻らないのは、椎骨が後方変位している事や背骨の前屈位を支持するように筋肉のコリが形成されているからです。

うるまカイロでは、骨格矯正だけではなく、筋肉のコリを緩める施術も行なっています。

後方変位を正す矯正

カイロプラクティック矯正では、矯正する骨に瞬間的な力を加えます。

瞬間的な力を加える理由は、ズレた骨だけに力が加わりやすくなる為です。

それは、だるま落としのおもちゃの原理と同じです。

うるまカイロでは、主にその矯正にドロップベッドを用いています。

後方変位の矯正は、詳しくはカイロプラクティック矯正で説明しています。

髄核を戻す施術

髄核を元の位置に戻るように促すには、伸展位と後方変位の矯正が必要です。

また施術以上に大事なことは、髄核の後方変位は日常行っている猫背姿勢の影響が大きく作用しています。

矯正後は、できるだけ猫背にならないように気をつけなくてはいけません。 

腰椎の可動域減少

腰椎の可動域減少は、髄核の後方変位と筋肉のコリで起こります。

髄核は、上下に連なる椎体のバランスをとる役割があります。

髄核が後方移動することで髄核の上にのる椎体のバランスが崩れ可動域を減少させます。(下図参照)

髄核の役割は、椎間板の解説で説明していおります。

カイロプラクティックの徒手検査は、モーパルペーションと呼ばれますが、この可動域の減少を触診します。

矯正は、徒手検査で調べた椎体を椎間板の凸部分から椎体を押すことで、矯正していきます。

カイロプラクティック矯正は、コチラで説明しております。

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