癖になっている猫背の改善。

猫背癖

猫背の人でもそれが癖になっていなければ、眠る姿勢で脱力すれば背中は伸びるものです。

ですが、それが癖になっていると背中は伸びていきません。(図1)

猫背(伏臥位)
図1:猫背(伏臥位)

図1では、脱力しているにも係わらず背中が丸まったままですが、仮にこれが仰向けで寝たとしたらどうなるでしょうか?

背中への圧力が増え、背中が圧迫されてしまいます。

そして、その圧迫感があると寝つけにくくなる事があります。

図2は、施術後の背中で、施術前より背中が伸びているのがわかります。

整体施術後(伏臥位)
図2:施術後(伏臥位)

猫背な方でも、まだ癖になっていなけば眠る姿勢をして筋肉が緩めば、このように図2のように背中は伸びます。

この方は、1度の施術で、背中が伸びるようになりましたが、年齢が増し胸郭の軟骨部分が骨化するほど背中は伸びずらくなります。

図3は、整体を月2回程度を定期的に通っている方です。

施術回数と共に痛みは減ってきていますが、10回目の施術でも前突猫背の改善は、少しです。

3年振りに写真を撮ってみましたら、だいぶ猫背は改善していました。

※実際は、もっと早く良くなっていたかもしれません。

整体施術の経年経過(図3)
図3:整体施術の経年経過

このように胸郭の骨化の進行や筋肉の柔軟性が低下すると、猫背を正すにも、施術回数や時間経過が必要です。

時間経過が必要な理由

私たちの細胞は、時間経過すると細胞は新しく置き換わる仕組みをもっています。

その期間は、3ケ月から数年と言われています。

ただし、損傷した部位がほぼ修復しないこともあります。

例:軟骨、半月板、椎間板は損傷するとほぼ元には戻りません。(老化で伸張が縮むのはその為です)

その為、正しい姿勢を自然とキープする為には、時間が必要になってきます。

整体で定期的に通った方がよいと説明をする理由のひとつに、こういった理由があります。

猫背姿勢による悪影響

猫背姿勢の継続は、体の後ろ側にある筋肉が疲労を起こし硬くっていき、痛みを感じやくなります。

また、その悪影響は

・呼吸が浅くなり、身体の機能が低下する。
・骨の変形リスク
・老けて見られる。

などもあります。

猫背は見た目の問題とだけ思っている人がいますが、このような悪影響もあります。

そして、その影響はジワリジワリと進み、すぐにはでてきません。

また、気づいて正そうと思っても、胸郭の骨化が進んでいるとすぐに戻りません。

そうなる前にできるだけ姿勢を正しておくことが大切です。

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