痛みの閾値
痛みの閾値とは、体に与える刺激を次第に強くしていき、「痛い」と感じる強さの事を言います。
この閾値が低い人は、簡単な言葉では「痛がり」という表現があります。
この閾値は、個人個人異なり、痛覚刺激と閾値の関係は以下の通りです。
・痛みの刺激に弱い人(過敏)=閾値が低い。
・痛みの刺激に強い人(鈍感)=閾値が高い。
怪我をして損傷程度が同じ二人がいても、痛みの感じ方は異なります。
日常生活で痛みを感じやすい方は、この体質になっている可能性があります。
例:閾値の評価
例えば、爪楊枝の上に重りを載せ、それを手のひらに刺すように置いた時。
これを痛いと感じる人もいれば、まったく痛くない人がいる。
というのが閾値の違いになります。

例えば、仮に3gの重りで痛いという方は、痛みの閾値が低い。
10gの重りでも痛くないという方は、痛み閾値が高いという表現になります。
これは、個人個人で痛みを感じる許容値が異なる為に起こっています。
この差は、感情や個人の思いによって痛みが左右されることが理由にあります。
このような反応は整体の施術中にお客様によって反応でも読み取れます。
整体中での出来事
整体では施術前にお客様の筋肉の硬さを確認し、筋肉をほぐしていきます。
その際に、筋肉を軽く押す程度で過剰に痛がる人。
また逆に、強く押してもさほど痛みを感じない人もいます。
痛覚が過敏になっている方は、長期的な疲労を我慢しつづける人に多いと言われています。
閾値に影響を与える事として、以下の理由が関係すると考えられています。
閾値を下げる要素
以下のことは、痛みに対して過敏になる傾向があると言われています。
・疲労
・寝不足
・不快感
・不安
・怒り
・恐れ
・悲しみ
・倦怠感
・うつ傾向
・内向的心理状態
・孤独感
・社会的地位の喪失

このような要素で痛覚過敏になりやすい傾向にある為、施術中に気づいた時は疲れやストレスを溜めすぎているという目安にしています。
また、このような体質の方は、病気にかかりやすい体質とも言えます。
定期的に特定検診などの健康診断を受けていない方は、受診を勧めます。
閾値を高める要素
痛みを感じにくくするには、先ほどあげた要素を減らす事です。
また、以下の要素は閾値を上げます。
・睡眠の質を上げる
・症状の緩和
・休息や身体のケア
・自己肯定感を上げる
・他者からの高評価
・ストレス発散
・不安の減少
・夢中になる行為
・鎮痛薬
・抗不安薬や抗うつ薬
閾値が低い人のデメリット
痛がりの人は、怪我や病気をした際に安静にしすぎると回復が遅れる可能性があります。
痛みは、行動を減らしますが、動かなければ筋力は衰えていきます。
加齢が進むほど衰えが早くなります。
そして筋肉が細くなれば、その細い筋肉で体を支えなければいけなくなります。
また筋肉が細い人と太い人では、同じような負荷がかかる動きをしても、細い人が筋肉は疲労し、さらに痛みを感じやすくなってしまいます。
※回復過程において損傷程度に合わせた安静は必要です。
また、患部に負荷を減らした運動や患部以外の運動をすることはできます。
閾値を高めるために何をするべきか
閾値が下がる要因は、疲労やストレスと心の問題や痛みの捉え方があり、これらの改善が必要です。
簡単にできるのは、疲労抜きです。
睡眠時間の確保と睡眠の質の向上があります。
また、疲労抜きに繋がる好きなリラクゼーション法を自身で見つけて行うのもよいですことです。
整体もそのひとつです。
ストレスや心の問題は、個人の問題だけではなくコミニュケーションによるものもありますので、簡単ではないですが、周りに求めることを減らせれば、減っていくかと思います。
ただ、ケースバイケースで、求めるからこそ得られるものがあります。
そこら辺は、自身の状態と照らし合わせて、どちらを優先すべきか、ゼロか百ではなく、どういう比率でもっていくかにもよります。
痛みの捉え方を変えて痛みを和らげるは、コチラに書いてあります。
外部サイト
閾値や痛みについてわかりやすく書かれていましたよ。