ぎっくり腰への整体で大切なこと

※ギックリ腰記事

ギックリ腰になる原因は、筋挫傷だけではなく、以下の原因でも発症します。

・筋肉の損傷。
・椎間板の損傷。
・神経の牽引や圧迫。
・圧迫骨折や剥離骨折。

ギックリ腰の記事は、以下の記事もお読みください。

記事:ギックリ腰への整体について
記事:肉離れによるギックリ腰
記事:椎間板損傷によるギックリ腰
記事:神経の圧迫や牽引によるギックリ腰
記事:骨折によるギックリ腰

腰を痛めた場合、

「時間経過と共に治るだろう」

と思い、それが思ったように治らず回復に時間がかることがあり、

それは防御性収縮(後述)の過剰反応が関係していることが多々あります。

ギックリ腰への整体は、その反応を抑えることが回復を早め、再発予防にもつながります。

ギックリ腰への整体で大切なこと

ぎっくり腰(急性腰痛)は「筋肉の損傷」とは限らず、

椎間板の損傷
神経の牽引や圧迫
圧迫骨折や剥離骨折

などでも発症することがあります。

そのため、まずは「病院を優先すべき状態か」を整理しつつ、

回復を遅らせやすい過剰な防御性収縮(無意識の力み) を抑えることが大切です。

このページでは、以下のようにまとめています。

・ぎっくり腰で整体を受ける際に大切な考え方。
・整体を受けるタイミング。
・回復を早めるポイント。

ギックリ腰への整体(過去の施術例)

施術効果は個人差があります。

ギックリ腰、腰椎伸展の改善(女性)
ギックリ腰、腰椎伸展の改善(男性)
ギックリ腰、腰椎伸展の改善(若い男性)

矯正前後の写真はコチラ

ぎっくり腰とは(急性腰痛)

ぎっくり腰は、急に腰に強い痛みが出る「急性腰痛」のひとつです。

以下の動作で痛めることが多いですが、日常の何気ない動作でも起こることがあります。

・重いものを持ち上げる。
・前かがみ。
・立ち上がり。
・体をひねる動作。
など

ギックリ腰の説明は、コチラ(ぎっくり腰とは?)に記載してあります。

ぎっくり腰の原因(筋肉だけではない)

ぎっくり腰の原因は、肉離れによる筋肉の損傷だけではありません。

当院では、ぎっくり腰の背景として次のような可能性も考えます。

・筋肉の損傷。
・椎間板の損傷。
・神経の牽引や圧迫。
・圧迫骨折や剥離骨折。

ギックリ腰の原因は、それぞれ別で書いています。

筋肉の損傷によるギックリ腰。
椎間板の損傷によるギックリ腰。
神経の圧迫や牽引によるギックリ腰。
圧迫骨折や剥離骨折によるギックリ腰。

過剰な防御性収縮の予防

ぎっくり腰への整体では、過剰な防御性収縮の予防が不可欠です。

防御性収縮とは、動作時に患部を守ろうとして患部周囲の筋肉が硬くなる無意識の反応です。

損傷初期の急性期では、この反応により損傷部位の動きを抑えて悪化予防につながります。

ですが問題になりやすい人は、回復過程でもこの反応が強くでる方で、

以下の状態の方が強く反応が残ることがあります。

痛みが強い方。
痛みへの不安が強い方

その結果、患部に余計な負荷(圧迫・牽引)をかけてしまい、

痛みが強く出やすくなる…という悪循環が起こり、腰痛が慢性化しやすくなります。

過剰な防御性収縮で慢性化が見られる例

例えば、「座る」ような動作では、腰の筋肉が働きますが、

過剰な防御性収縮がある方はそれを怖がって、以下のような動きをします。

・腰に手を添える。
・腰を動かさないように体を動かす。

写真:腰痛時に腰に手を添える動作

また、ぎっくり腰の経験者は股関節の伸展機能の低下が起きている方が多いです。

例えば歩行時では、股関節と腰の筋肉が連動して動きますが、

腰が動くのを恐れて股関節の動きまで抑えると、それが癖になりやすく、

これを長期間おこなっていると股関節の可動域は減少していきます。

そして股関節の伸展機能が減少すると歩幅は短くなりますが、

それを補なおうと腰の伸展動作が過剰におき、腰の筋肉が疲労しやすくなります。(下図参照)

歩行時の股関節伸展可動域減少による代償(骨盤前傾と腰椎過前弯)
図:股関節可動域減少による骨盤前傾と腰椎過前弯

このような癖は「腰を動かさないようにした結果、余計に腰が動いてしまう」

という悪循環が働き、腰痛の慢性化につながりやすくなります。

股関節伸展可動域減少の原因と改善法は、コチラ。

整体でわかる「防御性収縮」とは?腰痛・肩こりが治りにくい本当の理由の記事は、コチラ。

防御性収縮が残ることでの悪影響

防御性収縮が残ると、動作時に不要な筋肉まで働きやすくなり、次のことが起きやすくなります。

・疲労感を感じやすい。
・痛みを強く感じやすい(痛みの閾値が低下)。
・再発しやすい。
・骨格に歪みが作られる。

防御性収縮の癖を正すのは簡単ではない

癖は、誰かに言われないと本人は気づかないことが多い。

また、体が無意識に行っている反応であり、

修正には、腰痛を治すことに加え、無意識の恐怖心を消すことが必要です。

また、以下のことを継続的におこなう必要もあります。

・腰に負担のかかりやすい無意識の動作の修正。
・ストレッチや適度な運動。

またギックリ腰への整体は、疼痛改善を早めて過剰な防御性収縮の反応を抑えることに役立ちます。

ぎっくり腰に対する整体(当院の考え方)

ぎっくり腰の原因は、骨折や骨の変形などの場合もあり、

整体で全ての人が改善するとは言えません。

また、施術効果は個人の体質・状態の影響を受けます。

個人の体質(例)

・痛みの閾値が低い。
・自然治癒力。

などがあります。

痛みの閾値は、低くなると痛みを感じやすくなりますが、

原因には慢性疲労の影響が考えられます。

自然治癒力は、加齢により低下しますが、個人の差もあります。

痛みの閾値については、コチラで詳しく書いています。

自然治癒力については、コチラで詳しく書いています。

個人の状態(例)

・損傷度が強い。
・運動不足。
・日々の疲労が強い。

ギックリ腰の回復を早めるには、防御性収縮を癖にさせない

個人差の項目が多く当てはまる方は、「整体に通う意味はあるの?」と思うかもしれません。

ぎっくり腰への整体で最も肝心なことは防御性収縮を癖にさせないことです。

そのためには、次の点を押さえる施術が大事になってきます。

・動作痛の改善。
・患部の負担を減らす施術。

また、これらの改善には、患部の状態経過に合わせた施術が大切になってきます。(後述)

整体を受けるタイミング(ぎっくり腰で整体に行っていい?)

ぎっくり腰の直後は、痛みが強く動けないことがあります。

その時期は無理をせず、まずは腰への負担を減らすことが優先です。

また、あきらかに痛めたとわかる場合には、患部に即アイシングをおこなってください。

発症後に整体を受けるタイミングは、自身で歩けるが大前提です。

あまりにも痛みが強い場合には、病院の受診をすすめます。

ギックリ腰で歩けないほどの痛みがある場合(病院を優先)

歩けないほどの痛みがある場合、原因として

・重度の肉離れ。
・骨の異常(骨折や脊柱管狭窄)。

なども考えられます。

整体の検査ではこれらを判断できず、判断には病院でのMRI検査やCT検査が必要です。

歩けないほどの痛みがある場合は、これらの設備のある病院の診察をすすめます。

ぎっくり腰は、何日で治る?(目安と注意点)

回復までの期間は、以下の状況で変わります。

・損傷の程度
・疲労の蓄積
・体質(痛みの閾値/自然治癒力)
・日常生活の負担

とくに、痛みへの不安が強い方は回復過程でも防御性収縮が残りやすく、

結果的に回復が遅れやすいことがあり、個人差がありますが、

筋挫傷のレベルによる回復期間はな以下のようになっています。

また、治るという表現はいくつか意味がありますが、

ここでは一般的な生活に戻れるという意味となります。

※「治る」の表現例:完治、機能回復、コントロールなど。

筋挫傷レベルによる回復期間

軽度(歩行可能):1~2週間程度。
中度(歩行困難なケースもあり):3〜6週間程度。
重度(歩行困難、入院レベル):2~3ケ月以上。

スポーツの復帰や腰に負荷をかける仕事などを続けている場合は、長引きやすくなります。

筋挫傷レベルの見立てと復帰期間は、コチラ。

やってはいけないこと(悪化を防ぐ)

痛みの程度にもよりますが、ぎっくり腰で注意したいのは、

回復期での痛みへの不安から過剰に患部をかばう動作です。

痛みが強い場合には患部をかばうことは必要ですが、

怖がりすぎて不必要な部位に力を入いると、

より疲労が蓄積しやすくなり再発する可能性もあります。

また、次の行動は悪循環になりやすいので注意してください。

・痛みを我慢して無理に動かす。(患部への圧迫や牽引が増痛につながりやすい)
・回復期に腰をかばい続けて安静にしすぎる。(筋力低下が起き、再発しやすい)
・押して痛い部位に強刺激を加える。(痛みが強い人ほど逆効果になりやすい)

整体を受けても、傷は塞がらない

整体を受けても筋肉や神経の損傷が即座に治るわけではなく、

損傷による痛みは、整体直後でも痛みは残り、損傷レベルに応じた痛みは、

傷の回復程度に合わせて和らいでいきます。

また、重度の椎間板の損傷や脊柱管の狭窄、骨折は手術でしか修復できません。

ただし手術にはリスクがあるため、病院でも保存療法(経過観察)を選ぶケースがあります。

保存療法などでの治療期間が過ぎても痛みが引かず、整体を利用される方もおりますが、

お客様の状態が悪い(重度の椎間板ヘルニア、重度の脊柱管狭窄症)場合には、

ある程度痛みが引いた後に、そこから痛みが残る場合があり、

悪化予防のための整体を定期的に来院することを勧めています。

当院のギックリ腰への整体は、お客様の状態によって変わりますが、

主に以下のことを目的に行なっています。(詳細は下記)

・再発予防。
・疼痛や動作痛の改善。
・回復を妨げる防御性収縮を抑える。

ぎっくり腰への状態経過に合わせた整体施術(急性期/回復期)

ぎっくり腰への施術は、状態経過に合わせた施術により回復を早めることにつながり、

急性期と回復期では異なった整体を行ないます。

・急性期:損傷度にもよりますが、傷めてから約2週間程度。
・回復期:急性期が過ぎたあと。

急性期に行う整体の目的

急性期は、施術を行っても損傷部位が即座に治るわけではありませんが、

患部への負担を減らす施術をおこなうことが以下のことにつながります。

・回復を早める。(患部の張りやむくみの改善)
・動作痛の改善。
・防御性収縮を抑える。

詳しくは、「状態変化に合わせた整体施術」で説明しています。

回復期

回復期への整体は、急性期に行う施術に加えて、

修復過程で硬くなった患部を緩める施術を患部の状態に合わせておこなっていきます。

また、その整体はギックリ腰の原因に合わせた施術を行ないます。

ギックリ腰の原因は、それぞれ別で書いています。

筋肉の損傷によるギックリ腰。
椎間板の損傷によるギックリ腰。
神経の圧迫や牽引によるギックリ腰。
圧迫骨折や剥離骨折によるギックリ腰。

FAQ(検索に強い・そのまま貼れる)

Q. ぎっくり腰で整体に行ってもいいですか?
A. 歩けないほどの痛みがある場合は、整体では判断できない原因(骨折等)もあり得るため、まず病院でMRI/CTなどの検査をおすすめします。
痛みが少し落ち着いてきた段階で、動作の怖さや固さが残る場合は、整体で状態を確認し、防御性収縮を抑える方向で回復をサポートします。

Q. 整体を受けたら、その場で治りますか?
A. 筋肉や神経の損傷が即座に治るわけではないため、痛みが残ることがあります。
当院では、動作痛の改善や回復の妨げになる反応(防御性収縮)を抑えることを目的に施術します。

Q. ぎっくり腰を繰り返すのはなぜ?
A. 痛みへの不安で体が固まりやすい、股関節の動きが落ちて腰が代償しやすいなど、無意識の癖が残ることがあります。

Q. 普段の生活でサポーターはつけた方がいい?
A. 急性期では、特に腰の動きを抑えるようなサポーターは有効です。
回復期でも腰への負担が強い仕事などをする必要がある場合は、使用を勧めます。
またサポーターはメリットだけでなはく、デメリットがあり長期利用による筋力低下があります。
腰回りの筋肉は、体を支える筋肉であり、これらの筋力低下は骨格バランスを崩し再発しやすさや疼痛にも関係します。

過剰な防御性収縮による増痛や回復遅延。

防御性収縮は、動作時に患部を保護しようと患部周囲の筋肉がはたらく無意識の反応です。

損傷初期の急性期では、損傷部位の動きを抑えて悪化の予防につながります。

ですが、痛みの強く表れている方や、痛みへの不安が強い方は、

回復過程でもこの反応が強く残ることがよくあります。

その場合には患部に余計な負荷(圧迫や牽引)を加えてしまい、痛みが強くでやすくなります。

この反応は、患部に余計な負担をかけてしまうために悪循環となり、

回復が遅れやすく腰痛が慢性化につながってしまいます。

ギックリ腰での歩けない程の痛みがある場合。

歩けない程の痛みがある場合の原因には、以下の損傷も考えられます。

・重度の肉離れ
・骨の異常(骨折や脊柱管狭窄)

整体の検査では、これらを判断することはできません。

これを判断するには、病院でのMRI検査やCT検査が必要です。

歩けないほどの痛みがある場合には、一度その設備のある病院で診察を受けることを薦めます。

※X線(レントゲン)検査では、肉離れの損傷レベルを知ることはできません。

X線とMRI画像による違い。(外部サイト)

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