歩行に支障がでるほど内反股が強い場合、病院での外科手術があります。
その場合は医師にご相談ください。
内反股によるO脚
内反股とは、股関節近位の大腿骨の変形です。
大腿骨は、下図の青い部分の骨で、股関節は骨盤と大腿骨との関節です。
内反股は、大腿骨頸部の軸線と大腿骨患部の軸線のなす角度が一般値(125°)より小さい場合にそう呼ばれます。
一般値は125°です。
内反股は、コチラ。
頚体角は、コチラ。
内反股105°
内反股105°で大腿骨頸部軸線が骨盤にはまる角度が一般値と同じとした場合、下右図のようになります。
このようになると大腿骨が骨盤に接触し、歩行が難しくなります。
ですが、日常生活を送れるように体は無意識に股関節を外転させて歩けるように補正します。
ただ、補正による影響として上右図のような影響がでます。
①健側より股関節の可動域が減少。
②膝間拡大(O脚)
③膝内側への圧迫(O脚)まはた、足部内反(偏平足)
また、股関節の外転により膝の内足に圧迫が加わり内反膝でのO脚を強め、内側の半月板に負荷がかかり損傷リスクが高まります。
人によっては、それを補正する為に足部を回内(偏平足)にさせている場合もありますが、この場合アキレス腱への負荷が強くなります。
このようなアキレス腱や膝関節の負荷がかかりますが、筋トレや動作の改善をすることで損傷リスクは下げられます。
内反股によるO脚の矯正
内反股によりO脚になっている場合、内反股の角度が小さいほど矯正効果は得られなくなります。
内反股のO脚を正すには、股関節の内転が必要ですが、骨の変形が原因のO脚を無理に矯正すると、股関節に負担がかかります。
体は無意識に関節の可動域を確保する為に股関節を外転させており、無理に内転させると股関節に負担(インピンジメント症候群)がかかります。
基本的にO脚矯正が見込める部分は、以下の影響によるO脚です。
・骨盤の開きによるO脚。
・筋収縮(筋疲労)による骨の歪みによるO脚。
O脚矯正は、コチラ。
矯正効果の見込み
内反股による矯正効果の見込みは、前もって判断することは整体ではできません。
内反股である場合、可動域の減少がありますが、実際に内反股かどうかは病院での股関節の画像検査が必要です。
ですが検査は基本、症状がない限りおこないません。
可動域が減少する原因には、内反股以外にもあり、筋収縮が原因でおこります。
筋収縮は、以下のことでおこります。
・股関節周囲の怪我による炎症による痛み
・筋肉が伸びずらく硬い
・筋疲労で伸びずらい