骨盤が開くとは?

骨盤が開くとは?

美容系情報誌やTV番組などで骨盤が開くと体への悪影響として

・猫背になる。
・下腹部が出る。
・内臓下垂が起こる。
・むくむ。
・脚の骨格が歪む。
・腰痛になる。

ということをよく目にします。

その骨盤が開くとは、骨盤がどうなっているのでしょうか?

骨盤の構成

骨盤は、寛骨2つと仙骨の3つのパーツから構成されています。(尾骨も含めれば4つ)

仙骨は中央にあり、それを挟むようにして寛骨が両側にあります。(下図参照)

また、背骨は仙骨の上に載っています。

骨盤の開き方

骨盤の開きは、骨盤全体が横に広がるのではなく、下図のように左右の坐骨間が外側に広がることを言います。

そして、その際には寛骨上部(腸骨部)は内方に閉じるようになっています。

図:骨盤の開き

また、この動きによって左右の股関節が外側に広がります。

そして、この坐骨間の広がりは、仙骨の前傾と連動しており、仙骨はL5腰椎の伸展(腰を反るような動き)と連動しています。

つまり、仙骨の前傾とL5腰椎の伸展がおこると左右の坐骨間(股関節間)を広めます。

骨盤の開きと誤認させる要素

骨盤の開きを誤認させる要素には、以下の2つがあります。

①腰椎の過前弯
②左右の股関節のでっぱり
③個人差

基本的に骨盤の開きは、仙骨を前傾させる要因によって開きます。

そして、仙骨の前傾と連動して上記①、②も生じます。

ですが、①、②が生じていれば必ずしも骨盤が開いているわけではありません。

①、②は仙骨の前傾がなくても生じることがあり、それが骨盤の開きを誤認させる原因になります。

これらを打ち消す要因やそれを強める要因がある場合、骨盤の開き(仙骨の前傾)がなくてもこれらは生じることがあります。

股関節の変形と変位

股関節に変形には、外反股と内反股がありますが、外反股は大転子の突出が減り、内反股は突出しやすくなります。

股関節の外反股、内反股はコチラ。

ただし、この大転子の突出は大腿骨頸部の長さも影響するため、一概にそうなるものではありません。

大転子間の個人差は、コチラ。

股関節の変位では、大腿骨の内旋と外旋が大転子の外方突出に影響します。

股関節が外旋すると大転子が外方突出し、内旋はその逆になります。

股関節の外旋や内旋を簡易的に確認する方法として、立位でのつま先の向きがあります。

立位でつま先が外を向いていると股関節の外旋、逆は内旋という捉え方です。

ですが、つま先の向きに影響を与えることとして、大腿骨の前捩角と脛骨内捻転があり、つま先の向きだけ判断できるものでもありません。

腰椎の変位や変形

骨盤の開きは、仙骨の前傾が影響し、それによって腰椎の過前弯も生じやすくなります。

この腰椎の過前弯があれば骨盤が開いているというわけではありません。

腰椎の過前弯が減少する要因には、腰椎の圧迫骨折による変形や後方変位があります。

これらが生じることで仙骨は前傾しているが、腰椎の過前弯がみられない場合もあります。

個人差

人の骨の形状や大きさは、前述した股関節のように個人差があります。

骨盤の形や大きさも個人差があります。

骨盤のシルエットとして横に大きい人が必ずしも骨盤が開いているとは言えません。

骨盤が開く原因

骨盤が開く原因は、仙骨の前傾とL5腰椎の伸展があります。

その要因は主に3つあります。

詳しくは、以下の記事で説明しています。

①筋肉の弱化によるもの。弱化は、コチラの記事。
②筋バランスによるもの。バランスは、コチラの記事。
③補正によるもの。補正は、コチラの記事。

悪化リスクを下げるには

骨盤が開くと冒頭に書いた体への悪影響が生じる可能性があります。

ただし、骨盤の開きは上記①~③の影響を受けて、原因によっては閉じにくい場合もあります。

その場合、体への悪影響をださないためには、腹圧を高める体の使い方が大切です。

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