骨盤の靭帯を緩めるホルモン
骨盤の靭帯を緩めるホルモンは女性の妊娠時に分泌されるリラキシンというホルモンです。
妊娠時には、赤ちゃんの成長と共に仙骨が前傾し、骨盤が広がりますが、その働きをしやすくするホルモンです。
また、骨盤が前傾する事で骨盤下口(図1左下図参照)の面積が大きくなり赤ちゃんを出産しやすくなります。
骨盤下口とは、骨盤を頭方から足方にかけて見た時にできる骨盤の穴です。
観音開きで紹介した画像(図2)を見ると、骨盤下口が右上図より右下図の方が仙骨の見え方が小さくなっています。
これは、仙骨が前傾と連動して起こります。
出産後の女性は、なるべく歩かせない方がよいというのは、主に出産後は免疫力が下がっているので病気にかかりやすいという理由からのようですが、出産するにあたって緩んだ筋肉は、産後即回復する訳ではなく、産後3ケ月かけてゆっくり復活していくものです。
筋力が十分に働ききれない状況で歩くと仙骨が楔となって骨盤を広げる恐れがあります。
仙骨の楔による骨盤の開きは、コチラの記事で説明しています。