股関節の変形「外反股・内反股」と痛み|整体でできること・できないこと

外反股(がいはんこ)・内反股(ないはんこ)は、股関節の骨(大腿骨)の形(角度)が、平均値値と異なった骨の変形のこといいます。

そのため、整体を受けたからといって、骨の形を一般値に戻すことはできません。

※一般値や内反股、外反股の値は後述。

整体では骨の変形を戻すことはできませんが、外反股・内反股がある方の中には、

歩きにくさや痛み、脚の疲れやすさが出ているケースがあり、そうした「つらさ」は

体の使い方・筋肉の硬さ・骨盤や背骨の連動が関係して悪化することがあります。

外反股・内反股とは

外反股・内反股は、股関節近くの骨(大腿骨)の角度(頚体角:けいたいかく)が、

平均値から外れている状態を指します。

外反股:平均値の角度より大きいタイプ。
内反股:平均値の角度より小さいタイプ。

この角度は、病院の画像検査(レントゲン等)で計測されるもので、

整体の検査だけで正確に測ることはできません。

頚体角とは

頚体角とは、大腿骨頸部軸と大腿骨幹部軸からなる角度のこと。

平均値は、成人では125度~130度となっています。

幼児では、150度前後。

高齢者では、約120度前後(加齢とともに減少)。

外反股

外反股は、頚体角が一般値(下図a)より増大したもので、角度が増大するほど、

X脚(外反膝)になりやすい傾向にあります。

外反股・内反股

異常値となる角度は、140度以上となっています。

頚体角の異常は、先天性、外傷、くる病、頸部腫瘍などがあります。

内反股

内反股(図c)は、頚体角が正常より減少したもので、角度が減少するほど

O脚(内反膝)になりやすい傾向にあります。

異常値は、115度未満。

よくある悩み(外反股・内反股)

外反股・内反股がある方が感じやすい訴えとして、次のようなものがあります。

・歩くと股関節(鼠径部)が痛い/違和感がある。
・片脚に体重をかけると不安定さを感じる。
・長く歩くと脚がだるい、膝や腰までつらくなる。
・X脚・O脚っぽく見える。
・体に歪みがあるように感じる。
・股関節が硬い、開脚やあぐらがやりづらい。

ただし、外反股・内反股=必ず痛いというわけではありません。

痛みや不調が出るかどうかは、

生活動作・筋力・柔軟性・骨盤や背骨の動きなどの影響も大きいです。

外反股・内反股は整体では治せない。

外反股・内反股は、「骨格のゆがみ」ではなく、頚体角と呼ばれる骨の形(形態の特徴、変形)の違いです。

この頚体角は、整体の施術を受けたからといって、平均値に戻すことはできません。

これは以下のように誤解してしまうケースがあります。

「頚体角は治らないから症状も治らない」→「不安が増える」→「動けなくなる」

このような誤解は、悪循環を生みやすくなります。

当院では、最初にできること/できないことを明確にした上で、必要があれば病院受診を提案します。

それでも整体で、できること

整体で目指すのは、骨の形を変えることではなく、

痛みや負担を増やしている要因を減らすことです。

① 股関節まわりの緊張を減らし、動きを出す

股関節の不調は、股関節だけでなく、以下に付着する筋肉の硬さも症状に悪影響がでます。

・骨盤
・背骨
・お尻(殿筋)
・太もも(腸腰筋や内転筋など)の硬さ

整体では、これらの緊張を整え、動きをスムーズにすることで、

歩行や立ち座りの負担軽減を狙います。

② 骨盤・背骨の連動を整え、片脚に偏る負担を減らす

外反股・内反股がある方は、無意識のうちに左右どちらかへ体重が寄り、

股関節→膝→腰へ負担が連鎖していることがあります。

このような場合に整体では、負担が生じている部位を整えて連鎖を抑えていきます。

③ 日常動作の改善

良くするポイントは「施術」だけでなく、

座り方・立ち方・歩き方・仕事姿勢などの習慣にあることが少なくありません。

当院では、あなたの生活に合わせて、続けられる範囲のセルフケアも提案します。

病院(整形外科)に相談した方がいい目安

次のような場合は、整体より先に(または並行して)病院での評価をおすすめします。

・強い痛みで歩けない/夜も痛い
・しびれ、力が入らない、感覚が鈍い
・転倒や事故のあとから痛みが続く
・股関節の可動域が急に落ちた
・市販の痛み止めを使っても日常生活が難しい

外反股・内反股の程度や、変形性股関節症などの合併の有無は、病院での画像評価が役立ちます。

整体は、診断の代わりではなく、

生活の動きや負担を減らすサポートとして生活の質を上げることができます。

補足|O脚・X脚は「骨の形」だけで決まらない

見た目(外見)でのO脚・X脚・ガニ股は、

骨の形だけでなく、以下の状態などの影響でも生じることがあります。

・骨盤の傾き
・股関節、膝関節、足関節のクセ
・筋力バランス

このような影響で脚の歪みは、整体で変化が出やすいケースもあれば、

骨の変形が強く、見た目の変化が出にくいケースもあります。

また、動作時の筋肉の使い方によって筋力バランスがかたよっていれば、その改善も必要です。

例えば、歩行時や走行時の関節の動かし方や

関節を支える筋力が弱いケースもあります。

大切なのは、痛み・動き・日常生活の負担がどう変わるかを指標にし、

見た目だけに引っ張られないことが大切です。

よくある質問

Q. 外反股・内反股は整体で改善しますか?

A. 骨の角度(変形)を整体で元に戻すことはできません。

ただし、痛みや歩きづらさなどの症状では、

整体で以下のことを調整し負担軽減をサポートできます。

・筋肉の緊張
・動きのクセ
・骨盤や背骨の連動低下

Q. 何回くらいで変化が出ますか?

A. お客様の症状や強さ、機能としての個人差があり、ひとくくりで言えません。

一度でだいぶ改善する人もいれば、

異常な変形や機能が低下している人は、そうでない人より改善しにくくなります。

個人差は多様な要素がありますが、わかりやすい要素でいえば以下のものがあります。

・生活での負担量
・筋力
・骨格のクセ(歪み)
・回復力

まずは数回で「動きやすさ」、「痛みの変化」、「疲れ方」の傾向を確認し、

必要に応じて通院間隔を提案します。

また、変形が強い、機能が低下しているなどの要素が多い、または強い場合には、

完全に回復しないこともあります。

その場合には悪化予防のために必要に応じて定期的な来院を勧めることもあります。

まとめ

・外反股・内反股は、骨の形(変形・形態)であり、整体で骨を治すことはできません

・ただし、痛みや不調は「筋肉・動作・連動の崩れ」で悪化していることがあり、

整体で負担軽減・再発予防をサポート可能です。

・強い痛みや急な悪化がある場合は、病院での検査が安心です。

最後に

股関節や脚の痛みが続く方は、体の使い方のクセや負担のかかり方を一度整理すると、

改善の方向性が見えやすくなります。

「整体でできること/できないこと」も含めて、状態を確認した上で提案しますので、

お気軽にご相談ください。

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