変形性膝関節症(主な症状)
変形性膝関節症の主な症状は、膝の痛みや関節の動作不良、膝関節内に水がたまることもあります。
初期
初期には立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛みが生じ、休めば痛みは消失します。
中期
中期では、正座や階段の昇降が困難となり、特に下りでの痛みが強く感じることが多いです。
末期
変形が目立ち、膝を伸ばして歩けなくなります。
また、安静時にも痛みがでることがあります。
半月板の擦り減りや関節の変形は、整体を受けても治ることはありません。
この場合の整体は、悪化予防や他部位への連鎖、痛みの改善をおこなうものです。
早めのケアが大切です。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症とは、関節軟骨の擦り減りや膝関節部分の骨が変形する病気です。
主な原因は、老化による筋力低下です。
それ意外には、以下のことで発症することがあります。
・怪我
・関節軟骨への負荷の蓄積
怪我
事故や怪我により膝関節周囲の骨折や靱帯、半月板が損傷した場合には、関節液の劣化や変形した骨や半月板が物理的に関節動作を妨げることがあります。
関節液の劣化
関節液とは、機械類のオイルと同じような働きがり、関節動作の摩擦を抑える働きがあります。
関節周囲の組織を痛めた場合、その部位を修復しようと血液が集まりますが、関節液に血液成分に混じると関節液を劣化させます。
これは機械のオイルに水を混ぜて使用するのと同じようなことが起こります。
これにより関節が摩擦しやすくなり、関節軟骨が劣化しやすくなります。
膝に水がたまった際に病院で水を抜くのはこういった理由があります。
また、他にも水を抜く理由があり、その記事は、コチラ。
負荷の蓄積
関節軟骨への負荷は、以下のことで蓄積しやすくなります。
・動作不良
・肥満
・骨の変形
・筋力低下
・骨格の歪み
・筋疲労
整体の施術ではこの中で骨格の歪みや筋疲労を抑えて、痛みを改善させていきます。
また姿勢不良による骨格の歪みの改善や動作不良に対し、アドバイスも行っております。
動作不良
動作不良では、膝関節の内反や外反を伴う屈伸動作を行うと片側の半月板に負荷が強まり、半月板が摩耗することで発症しやすくなります。
肥満
体重が重くなるほど、膝関節への負担は強まります。
骨の変形
膝関節を構成する骨の変形は、病気が原因の場合もありますが、そうではない場合、膝関節に負荷のかかりやすい要因が増えると変形しやすくなります。
筋力低下
筋肉は、膝関節を動かすだけではなく、膝関節上で関節の動きを安定させるためにも働いています。
筋力が弱まると膝の動作を行なったときに半月上での骨がぐらつき関節を傷めやすくなります。
骨格の歪み
人は起きている際に両目の目線を水平に保とうとしています。
骨格に歪みが生じると頭部が傾き、目線が傾きますが、それを補正するために歪みを作ります。
膝関節もその骨格の歪みを補正するために働き、左右の膝や片膝の内・外半月板への負荷を不均等にし、半月板への負荷は蓄積しやすくなります。
筋疲労
筋疲労で慢性的な筋収縮(コリ)は膝関節への圧迫を強めます。
また、膝を屈曲させる筋肉(ハムストリングス)が硬くなれば、膝伸展動作や立位で膝関節が伸展しきらず、やや屈曲した状態になります。
このようになると半月板への負荷が局所的に強まり、その箇所を損傷させやすくなります。
変形性膝関節症への整体
変形性膝関節症を発症した方は、ガリ股O脚になっている事が多いです。
ガリ股O脚の方は、以下の体質になる傾向になります。
・体重が重い
・骨盤後傾
・膝関節屈曲
・内反
・足部外反位
・股関節伸展・内転の可動域減少
・膝関節屈曲・伸展の可動域減少
参考:変形性膝関節症患者と健常高齢者の骨盤・下肢アライメントと関節可動域の比較
変形性膝関節症の方への整体は、これらを改善させる施術を行ないます。
ただし、整体を受けても擦り減った半月板や軟骨が元に戻ることはありません。
この場合の整体は、悪化予防や痛みの軽減のためにおこないます。
また、膝が変形すればその影響で他部位に歪みが連鎖し、それによりその部位を故障させやすくします。
それを予防する上でも定期的に整体を受けたり、腰回りの筋トレやエクササイズをご自身でおこなうことも大切です。
肥満傾向にある方は、食事の量を減らすこともすすめます。