前捻角とは

前捻角とは、大腿骨顆部軸(大腿骨内外顆部を結ぶ線)と大腿骨頸部軸を結ぶ線。

または、膝のお皿を正面に向けた状態。

一般値は15度となっています。

図1:前捻角15度

※上図、足先の角度、30度は立位における一般値。(カパンディ、関節の生理学より)

この数値は、人によって変わり、それが大きいと外旋筋の張力が低下します。

これは、殿筋群が付着する大転子が骨盤に近くなるためです。

それにより筋力が低下しやすく、その補正により股関節を内旋させようとします。

図2は、前捻角が30の状態です。

図2:前捻角30度。

殿筋の力を発揮しやすく(殿筋に張力をだす)するには、股関節を内旋させる必要がある。

また図2の前捻角が強い状態では、大腿骨頸部と骨盤の大腿骨大腿骨顆が近くなります。

それにより股関節を外旋するとそれぞれが接触し、股関節の外旋角度は小さくなります。

前捻角の30度で一般値の15度を補正したとき。

前捻角が大きく、大転子の位置を前捻角の一般値のような大転子の位置にもってくるには、上図のように股関節を内旋させる必要がある。

前捻角の検査

前捻角の検査には、徒手検査でのCraig testがありますが、あくまで徒手検査です。

正確な診断には、MRI検査や特殊な3DCTの設備がある病院での画像検査が必要です。

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