はじめに
スポーツをしていて傷めた場合、捻挫と思っていたら、骨折や靭帯損傷、肉離れ、筋挫傷だったという事があります。
これを診断するには、画像診断(MRI、X線)が必要です。
そして、この画像診断は病院や整形外科でしか行えません。
特に未成年者は、骨が成長しきっておらず、筋肉が骨に付着する部位の損傷が成年よりしやすい状態です。
患部の固定が必要なところを放置すると、治療に時間がかかるだけではなく悪化する恐れもあります。
スポーツ中に痛めて痛みが強い場合は、一度病院で診察を受けてください。
そして、整体の利用する際は、急性期を過ぎている。
または、歩けるくらいに回復してから来院されてください。
肉離れや筋挫傷の画像所見は、コチラ(外部サイト)が参考になります。
整体を利用される方の悩み
スポーツ中に筋肉を傷めたとしても、適切なケアをすれば通常は時間経過と共によくなります。
それでも整体を利用される方は
・試合が近いので痛みを抑えたい。
・通常の練習をこなせるように早く良くなりたい。
・思うように良くならないので、悩んでいる。
・身体の疲労を抜きたい。
・マルアライメントが気になる。
・自身でケアすることが苦手。
このような悩みを持っている方です。
整体でできること。
当院のスポーツ障害や外傷に対して来院されるお客さまへの施術は、
①骨格の歪みを減らす。
②筋肉を緩める。
この2点です。
当院の筋肉への施術は、リラクゼーション目的をメインにはしておりません。
患部の負担や痛みを減らす為の整体です。
無痛整体ではない。
硬くなった筋肉を緩める為に、筋肉に対して
・揉みほぐす。
・押圧。
・ストレッチ。
・矯正
をお客様の体の状態に合わせて行います。
硬くなった筋肉は、押されたり、ストレッチされると痛みを感じるものです。
個人の痛みの感じ方は、痛みの捉え方や痛みの閾値によって左右されます。
その為、押圧する力が同じでも、施術でのお客様の反応は、
「気持ちいい」、「痛気持ちいい」
という方もいれば
「痛い」
という方もいます。
その為に当院の施術は、全く痛みを伴わない無痛整体ではありません。
痛みの原因
スポーツ障害や外傷で痛みを感じる理由は
炎症期や増殖期であれば、患部の傷口の痛み。
成熟期であれば、傷口の圧迫や伸張による痛みです。
また、歩行や四肢の関節を動かす動作により患部に圧迫や伸張されれば痛みを感じます。
①傷や炎症での痛みや腫脹
故障直後の炎症期は、組織が傷ついて炎症の真っ最中です。
動かさなくても痛みます。
また、全ての期間で同じことが言えますが、患部が動くと傷ついた組織に収縮や圧迫が加わり痛みます。
例えば、転んで皮膚を擦りむいた時に、その皮膚が伸びれば痛みますが、それと同じ理由です。
腫脹
腫脹は、傷口を治そうと集まった血液により起こり、患部を圧迫します。
また、患部周囲が腫脹した状態で関節の屈曲は、患部の圧迫をさらに強めます。
②修復過程でのこわばりによる痛み
損傷個所の修復過程では、患部以外の組織周囲の筋肉も硬くなります。
それは打撲や肉離れなどの筋肉の損傷だけではありません。
関節を損傷した際や骨折の際も硬くなります。
また、損傷部位が筋肉であれば、その筋肉と筋連結の関係にある筋肉も硬くなります。
患部周囲の筋肉疲労
硬くなる理由は、正確な理由はわかりません。
憶測ですが、関節が動くと患部に刺激が入るために、そうさせまいと関節の動きを減らそうと周囲の筋肉が働く為ではないかと思います。
また、修復過程にある間は、それが続くことになります。
そして、筋肉疲労が起こり、さらに筋肉は硬くなり、痛みが増長する原因になります。
また、修復過程で筋肉が伸ばされないと筋肉は縮こまったまま修復します。
その状態で修復された筋肉は、硬く伸びにくなり以下のことが起ります。
・筋肉の収縮痛や伸張痛。
・関節可動域の減少。
その際に患部を動かすと、硬くなっている筋肉がさらに収縮するので、重い重量を持った時のような痛みを感じます。
また、硬くなっている筋肉が伸ばされれば、ストレッチ痛を感じます。
そして、このような状態の筋肉が身体の中にあると故障部位の代償を他の筋肉することになります。
つまり、他の筋肉が無理をする事になり、別の部位の損傷リスクを高めます。
筋膜の癒着
また、損傷した組織が修復する過程で損傷部位と触れている筋肉の筋膜が癒着することもあります。
早期回復を目指すには、故障時で炎症期を過ぎたあたりから軽いストレッチや軽い運動が必要です。
ですが、故障中の運動は、再発リスクを伴います。
それを防ぐ為には、ケアがとても大切になってきます。
マルアライメント
マルアライメントとは、動作時の関節や筋肉への過負荷となる筋肉バランスの不良や骨格の歪みを言います。
それが強いと運動時の筋肉や関節の損傷リスクを高めたり、筋疲労を起こしやすくなります。
損傷部位の修復中は、リハビリを兼ねてこの改善をしておくことで、故障リスクを減らせます。
故障時は、このような状態にありますが、整体で全て改善できる訳ではありません。
改善できる事とできない事があります。
スポーツ障害や外傷への整体。
整体を受けても即座に傷は、治らない。
整体の改善効果で一度整体を受ければ完全回復するようなイメージ持っているお客様がいます。
世の中には色々な広告があり、それを目にして、そのイメージが焼きついているのかもしれません。
また、痛みの原因が傷口の痛みではなく、歪みや筋肉疲労によるものであれば、1度でだいぶ良くなることもあります。
ですが、故障時のケガは、組織が損傷していることがほとんどです。
整体で改善できることは、その痛みを直接的なものと間接的なものに分けた場合、間接的なものです。
直接的なもの:①患部の傷や炎症の痛み。
間接的なもの:②修復過程におけるこわばりやマルアライメントによる痛み。
また、慢性化すると脳のエラーにより、治っているにもかかわらず痛みが改善しなくなる事もあります。
その場合は、認知行動療法を利用し、脳のエラーを書き換える必要があります。
整体で改善できない部分
①患部の傷や炎症の痛み。
傷口の炎症による痛みの部分は、整体を受けても痛みは減りません。
整体の施術を受けたからといって、即座に傷は塞がらない為です。
また、傷口が塞がる期間は、損傷が強ければそれだけ期間は長くなります。
整体で改善できる部分
②修復過程におけるこわばりやマルアライメントによる痛み。
こわばりの解消
損傷して間もない腫脹が強い時期は、患部の施術はしません。
患部の施術は、腫脹が減ってきてから行います。
患部の張りが強い時期は、患部周囲のこわばりや骨格の歪みを矯正することで患部の負担を減らし、症状改善の早期回復を目指します。
そして、患部の腫脹が落ち着いてきたら、軽めのほぐしやストレッチの施術を追加ていきます。
マルアライメントの改善
マルアライメントの原因は、2つあります。
①日頃の生活習慣による猫背などによるもの。
②先天的な骨の変形によるもの。
生活習慣からつくられる歪みの改善は、整体の矯正を行うだけでは足りません。
生活習慣の改善も必要です。
問題なのが、この生活習慣の改善ですが、癖になっている為に理解したからといってすぐに正せません。
地道に修正を続けなければいけない為、根気が必要です。
また、骨の変形がある場合には、関節の可動域の減少や動作のしにくさが出たりします。
下肢の骨の変形がある為にO脚やX脚になっている事もあります。
このような場合、関節や筋肉の損傷リスクが高くなります。
それを防ぐには、それを補うケア(マッサージやストレッチ、入浴など)と可能な限り怪我しにくい動きに近づけるように筋トレを行う必要があります。
治っているはずなのに痛い。
故障中は、患部と患部周囲の筋肉は硬くなりますが、修復期間が過ぎて治っているはずなのに筋肉は硬いままだったりします。
これは、先ほど説明した故障時の筋肉のこわばりとは違う理由があります。
それは、痛みがまだ完全に消えておらず動かすと痛いので患部を固定させようと無意識に筋肉が働いて疲労を起こして硬くなり収縮痛や伸張痛が起こる。
それともう一つあります。
痛みに対して過敏になっている場合です。
この場合は、脳が勝手に行っているので厄介です。
理由は、2つ考えられます。
一つは、故障時や故障中の痛みが強すぎた為に
「もうあの痛みは嫌だ!」
と脳が記憶しているので、保護作用で筋肉が硬くなる。
もう一つは、慢性疲労やストレス過多時の痛覚過敏です。
どちらも場合も意識とは関係なく無意識に行われる為厄介です。
筋肉が硬いと損傷リスクは高くなります。
できるだけ筋肉のこわばりはない方がよいです。
この為には、日頃から疲労のケアを十分にする事と、この動きをしても大丈夫という事を少しづつ脳に認識させる必要があります。
疲労抜きには、浴槽での入浴や運動後のストレッチ、マッサージがあります。
※熱い湯に入り過ぎたり、睡眠直前の入浴は交感神経を優位にするのでお気をつけください。