カイロプラクティックの矯正

カイロプラクティックの矯正

当院でのカイロプラクティック矯正法は、以下の方法を用いています。

・徒手矯正
・矯正専用ベッド
・矯正器具

カイロプラクティック矯正

カイロプラクティック矯正は、サブラクセーションを起こしている骨に行います。

その力の加え方は、ゆっくりじんわり押圧するのではなく、瞬間的な力を加えます。

一瞬の力を加える理由は、その力を加える物質のみに力が加わりやすくする為です。

わかりやすい例として、「だるま落とし」があります。

だるま落とし
図1:だるま落とし(画像:amazonより)

だるま落としでは、下の積み木をゆっくり押すとバランスを崩し、だるまが落ちてしまいます。

ですが、早いスピードで下の積み木を叩くと、叩いた積み木だけ動きます。(図2参照)

骨格矯正の仕組み。
図2:カイロプラクティック矯正の仕組み(だるま落とし)

カイロプラクティック矯正は、この原理を利用し、サブラクセーションを起こしている骨だけに力を加えて骨格の歪みを整えています。

徒手矯正

徒手検査で調べたサブラクセーションの骨をそのズレを正す位置にセットした後に力を加えます。

図3のように腰椎下部で左側凸の側屈変位を起こしている場合。

背骨の側方変位の矯正ルール。
図3:側方変位矯正のルール。

骨格矯正は左側から右に力を加える必要があります。

例2:後方変位への矯正

骨格の歪みは、一部の椎骨の歪みとそれを補正する歪みで作られます。

骨格の歪みを正すには、補正の歪みを正すのではなく、椎骨の歪みを矯正する必要があります。

それがサブラクセーションを起こした椎骨です。

サブラクセーションを起こした椎骨は、図4中央のL4のように椎体が後方変位しています。

椎骨と椎間板の髄核の後方変位。
図4:髄核と椎体の後方変位。

それが慢性化すると椎間板の線維輪を髄核が破壊し、髄核も後方変位する事があり、それが椎間板ヘルニアと呼ばれています。

カイロプラクティック矯正は、この椎骨の後方変位を正す方向に適度な力を加えます。

椎骨が後方変位してくると図4右下図のように上下の椎骨間の関節が後方に開き、前方は狭くなります。

これを正すには、後方から前方へ向けた力が必要です。

矯正の方法は、いくつもの技法がありますが、ドロップベッド(トンプソンベッド)での矯正がわかりやすいので、それで説明します。

矯正専用ベッド

ドロップベットやトンプソンベッドと呼ばれる矯正用(写真1~3)のベッドです。

背骨の後方変位への矯正力が高い矯正方法です。

ドロップベッドは、別名トンプソンベッドとも呼ばれる骨格を矯正するベッド。
写真1:ドロップベッド(トンプソンベッド)

ベッドの一部が2センチ程持ち上がり、そこを落下させる事で矯正力が生まれます。

パーツが持ち上がる矯正用のベッド。
写真2:ドロップベッド落下前

下図はベッドのパーツが落下した様子。

落下エネルギーを矯正エネルギーに変えるベッドの仕組み
写真3:ドロップベッド落下後

背骨の後方変位を矯正するには、このベッドにうつ伏せに寝ます。

トンプソンベッドでの矯正。
図5:トンプソンベッド矯正。

背中側から後方変位した背骨に接触し、歪みの位置を正した状態で前方に力を加えベッドを落下させます。

歪みの位置を正した状態とは、骨格の歪みは、後方変位だけではなく、側方と回旋の変位もあり、その歪みを整えた状態で、矯正力を加えます。

ベッドが落下すると接触した骨にのみ力が加わるような仕組みになっています。

トンプソンベッド矯正方法(図6参照)

①後方変位を起こした骨に手根を接触し、前方への力を適度に加えつづける。

②ベッドのパーツを持ち上げ、そのパーツを落下させる。

トンプソンベッドやドロップベッドで背骨の後方変位あ矯正される仕組み。
図6:トムソンベッド矯正の仕組み

矯正される仕組みは、だるま落としの作用と同じで物理の「慣性の法則」が利用されています。

側方変位(側弯)の矯正。

カイロプラクティックでの矯正で骨盤や腰椎を矯正する際に図7の側臥位の姿勢をお願いすることがあります。

カイロプラクティックの徒手検査を行い、側弯の凸側が上になるよう側位にします。

図7では、腰が左側に凸となるような歪みがある為、左を上にして右側に矯正力を加えます。

背骨の側方変位への矯正方法。
図7:側方変位の矯正

側方変位矯正は、以下の順番で行います。

①側屈変位の凸側を上にする。

②サブラクセーションを起こし側方変位していてる椎骨の棘突起や乳様突起に手根の豆状突起を接触する。

③側方変位は後方変位も起こしているので、後方と側方の変位を正す向きに力を加える。

モーションパルペーションとは、コチラで説明しています。

サブラクセーションとは、コチラで説明しています。

バキバキ矯正

図7のような姿勢での矯正は、バキバキ矯正のように思う方がいます。

初期のカイロプラクティック矯正は、そのように行っていたことでそのイメージがあります。

現在のカイロプラクティック矯正は、必要最低限に力で矯正を行う為、クラック音が鳴らないこともああります。

クラック音とは、矯正時になる音です。

音が鳴る理由は、関節包の中の関節液に圧力が加わる為と言われています。

骨の音ではありません。

矯正器具

アクティベーターという矯正器具があります。

位置がズレた骨を矯正する器具
写真:アクティベータ

瞬間的なプッシュ力が高い矯正器具です。

器具の中に強めのバネが入っており、それを収縮させた後に解除する事で矯正力が生まれる仕組みになっています。

使うと「バチン」という音がでますが、ソフトな矯正方法です。

当院では、70~80歳以上の方にこの矯正器具を使っています。

当院での矯正

当院で行う歪んだ骨格への矯正は、上記のカイロプラクティック矯正に加え、多圧法を用いて歪みを改善させています。

矯正前後の写真は、コチラ。

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