一般的に整体では、
症状の根本的な原因となっている骨格の歪みを正して、痛みや症状を改善させる。
と言われることが多いですが、実際はそうではありません。
根本的な原因。
7つの原因
私たちの何気ない普段の生活には健康を害する事がたくさん潜んでいます。
それらが積み重なり気づかない内に症状が進行してしまいます。
その原因になりうるものは
①日常生活の不良。(食事、睡眠、姿勢)
②生活環境の不良。(猫背の強制)
③運動不足。(筋力低下、血流低下、心肺能力の低下、むくみ、痛覚物質の滞留、肥満)
④筋肉の柔軟性不足。
⑤個人の体質。(関節の変形、内臓の強さ)
⑥加齢による身体機能の低下。
⑦心理的要因。
があります。
これらの中は、努力して改善できない事もあります。
また、整体で改善できることと、本人にしか改善できないことがあります。
原因解決に向けての問題。
これらを自力で改善する上で、すんなりいかない問題を私たちは抱えています。
「めんどうくさい」
「やろうと思っている」
「明日からがんばろう」
など・・・
このような考えが頭をよぎってしまいます。
そのために、当院の役割は、
自力で改善できない部分をサポートして、症状を改善へ導くこと
と思っています。
⑦心理的要因。
自力でなかなか改善できない理由には、⑦の心理的要因が一番のネックにあります。
それは
・脳の仕組み。
・脳疲労。
の問題です。
脳の仕組み
私たちの脳には、ホメオスタシス(生体恒常性)という機能が備わっています。
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これは、体温や心拍などを一定に保とうとする機能です。
例えば、夏に暑くなると室内であればクーラーをつけることが多いと思います。
ですが、クーラーで体を冷やさなくても私たちの体温は、外気と関係なく一定のままです。
人間は、筋肉を震わせて体温を上げて平熱に保っています。
これが外気の温度に左右されて体温が下がると活動が制限されます。
トカゲなどの爬虫類は、この機能がないために外気の影響を受けてしまい、体が冷えていると動けなくなります。
また逆に暑さに対しては汗を皮膚から出して、それが蒸発し気化することで皮膚の熱を奪い体温が下げる仕組みになっています。
そして、心臓の鼓動も一定に保たれるようになっています。
運動をすると心拍は上がりますが、やめれば元に戻ります。
このように私たちの体の中にはバランスをとり一定に保つという恒常性機能(ホメオスタシス)が常に働いています。
このような機能が備わっている為に、現状の生活を変えたいと思い行動をしても、結局元の生活に戻ってしまうと考えられています。
500万年前から続いていた恐怖の世界
また、遺伝的な要因で脳はこのような変化を嫌う性質もあると言われています。
それは、魔女裁判にあるような変化に対しての排除です。
魔女裁判は、まわりと違ったり変わった事をすると、他者に密告されて処刑されるというものでした。
また、人類の期限は500万年前と言われており、原始的な生活を長い間続けています。
その時代は、さらに恐怖が身近にあったと思います。
外部からの侵略者や侵入者、普段見かけない人が突然襲ってきたかもしれません。
そして、洪水や台風などの急な気候変動に対しても無防備でした。
コンクリートの家なんてありません。
このような時代では、変化を見逃す事が命取りになります。
今の日本は治安が高いと言われていますが、そのような社会が成立したのは第二次世界大戦後以降です。
以前は日本刀をもった人が、そこら辺をウロチョロしています。

そして、無礼を働いた人に対して
「切捨御免」
と言って、切りつけてもよいという制度が江戸幕府の時代にはありました。
日本でも常日頃、恐怖を身近に感じる生活が昭和になる前まではありました。
つまり、治安のよい日本でさえもほぼ恐怖が身近にある生活が500万年も続いていたと言えます。
本能
このような500万年という経験が脳の大脳辺縁系には蓄積されています。
本能と言われている部分です。
動物の赤ちゃんは、本能的に誰に教わるでもなく生まれてすぐに立とうしますし、お乳を探しますよね。
そのような本能が人の脳にも備わっているため、周囲と違うことをすると攻撃対象にされるかもしれない。
危険だ!
と認識します。

つまり、生活習慣の改善も普段違うことである為にアラームを出してしまい
「今日から運動するぞ!」
と考えても、本能に負けてしまうのです。
脳疲労
脳疲労とは、文字通り脳が疲れている状態です。
現代社会、やる事、覚えること、たくさんありすぎて脳は疲労傾向にあります。
また生活するために働かなくてはいけませんが、仕事以外にも立場によって育児や介護、料理、掃除、洗濯が加わります。
さらに、これらにストレス要素が加われば、さらに脳の余裕はなくなります。
脳の絶対的な役割は、生命維持です。

脳の負担が増大すれば、体に乱れが生じる事があります。
ストレスからおこる自律神経失調症は正にそれです。
それゆえに脳はストレスになることを避けようとします。
※ストレスは、精神的なものだけではなく、脳の負担になるもの全てを指します。
ストレスについては、コチラで書いています。
ストレスが増えて脳で処理することが膨大になると
「めんどうくさい」
と思って、活動させないようにしています。
このような現状があり
「姿勢を正そう」
「運動をしよう」
「食事を減らそう」
と思い、やり始めても
「今日は気分がのらないから辞めておこう」
「え~い、明日からがんばろう!」
「雨降ってるから・・・」
と脳がやらない為の理由を探しだします。
続かないのは、このような理由です。
だからといって何もやらないでは、何も変わりません。
もし今現在、症状があって放置すれば悪化していくかもしれません。
うるまカイロプラクティックの役割
当院の役割は、このように自力で改善できない方のためにあります。
ただし整体を受けていれば、全てよくなる!という訳はありません。
整体は筋肉疲労や骨格の歪み、精神疲労を軽減させることはできます。
何もしないでほおっておくより、マシではないでしょうか?
補足
内容がタイトル:「三日坊主になる仕組み」のような文章になりましたが、このような脳の仕様でも活動していく方法があります。
それは
・危険回避。
・衣食住の維持。
・楽しい。
・理性(理由づけ)。
を活用する方法です。
これらを行動理由に繋げることができれば、三日坊主とはオサラバ!