病気による関連痛

はじめに

参考資料によっては、痛みを発する部位が異なるものがあります。

また、これらの痛みがでなくても病は進行していることもあります。

整体では、このような病気の診断はできません。

定期的な健康診断の受診を薦めます。

また、急速に進行する病気もある為、痛みが気になるようでしたら病院で早めの受診を薦めます。

病気と関連痛

整形外科系の病気

姿勢や動作に伴って痛みなどの症状が現れやすい。

内臓の病気の症状

必ずしも姿勢とは連動しない。

腰痛や肩コリ、背部の痛みとして感じる理由。

お腹の中には、腹膜で囲まれた腹腔スペースがあり、この中に臓器が収まっています。

この腹膜の後ろの場所が後腹膜と呼ばれています。

この後腹膜の位置は背骨の前にあります。

後腹膜に異常があると背中や腰に痛みを感じることがあるようです。

その他の関連痛

「収束投射説」:Ruch TCによって提唱。

皮膚と内臓の刺激の信号が同一の神経に入り脳に伝わっている為、脳が間違って皮膚の痛みとして感じることがあるようです。

病気と関連痛の症状

病気の種類によって、痛む部位や範囲と感じ方は、異なるようです。

背部右上に「響くような痛み」

肺炎、肺結核など

痰のからむ咳や胸痛、発熱、息切れなども伴い、咳き込むと背中にまで響くような痛みが生じることがあります。

「背中全体に広がる痛み」

気管支炎など

カゼや喘息、喫煙などが原因で、急性気管支炎になることもあり、咳や痰、胸の不快感のほか、咳をすると背中全体に痛みが広がる痛みがでることがあります。

背部右下に「差し込むような痛み」

十二指腸潰瘍など

十二指腸潰瘍は20~40歳の比較的若い人に多く、空腹時にみぞおちや右側の背中に、差し込むような痛みが生じることがあります。

背部右下に「体のだるさを伴った痛み」

肝炎など

肝炎の場合は、右わき腹から背中にかけて、だる重いような痛みが起こりやすく、痛みや発熱を伴うことがあります。

背部右下に「発熱を伴った痛み」

腎盂腎炎、腎結石など

腎盂腎炎や腎結石は、左右それぞれ発症する可能性があります。

背部左下に「手で握られるような痛み」

狭心症、心筋梗塞など

心臓の冠動脈が狭くなったり詰まると心臓に血液が十分供給されなくなりが狭心症や心筋梗塞を発症する事がありますが、胸の痛みや背中にまで痛みが放散することもあります。

背部左下に「引き裂かれるような痛み」

解離性大動脈瘤、大動脈瘤など

大動脈の内膜が裂けて瘤(こぶ)ができる解離性大動脈瘤などでは、引き裂かれるような激痛が突然起こります。

私の家系は、心筋梗塞や大動脈瘤で亡くなる親族が多く、亡くなる数日前にいつもと体調がおかしかったという話を聞きます。

また、うちの祖母はこの体調不良の時にすぐに病院を受診し、検査の結果、大動脈瘤が発生しており、血管にステントを処置する緊急手術で危機を脱しました。

もし、これが眠って様子を見ていた場合、どうなっていたかわかりません。

背部左下に「耐え難い痛み」

膵炎、膵臓がんなど

急性膵炎は、胆石が原因で起こることもありますが、脂肪の多い食事をした後や過度の飲酒後に起こることが多いようです。

発症した際には、みぞおちから左上腹部、背中側にかけて耐え難い痛みがでることがあります。

背部左下に「発熱を伴った痛み」

腎盂腎炎、腎結石など

細菌感染で起こる腎盂腎炎、腎臓に結石ができる腎結石では、痛みだけでなく発熱も伴うことがあります。

腰部に「間欠的な痛み」

尿路結石など

尿路結石では、七転八倒するような痛みが突然出現し、痛みは出たり消えたりを繰り返すことが多いです。

腰部に「高熱を伴った痛み」

卵管炎、子宮外妊娠など

細菌のクラミジア感染などで起こる卵管炎、受精卵が子宮外に着床する子宮外妊娠では、高熱を伴い腰まわりが痛むことがあります。

「下腹部全体の重い痛み」

子宮内膜症など

子宮内膜症では月経痛が重く、痛みは下腹部から腰にまで及ぶことがあります。

参考

日本経済新聞記事より

メディカルレビュー

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