整体でわかる「防御性収縮」とは?腰痛・肩こりが治りにくい本当の理由

腰痛や肩こりで整体に通っているのに、

「その時は楽になるが、すぐ戻ってしまう」
「動かすのが怖くて、つい体に力が入ってしまう」

このようなお悩みをお持ちの方は、防御性収縮が関係している可能性があります。

防御性収縮は、過去の痛みの経験が影響して起こる身体反応です。

整体の現場では、腰痛や肩こりが長引いている方ほど、

この反応が見られることが少なくありません。

防御性収縮による2次的な痛み

防御性収縮反応が長くつづくほど、それに関わる筋疲労は蓄積し、痛みが出ることがあります。

この痛みは、重い荷物を長時間持っている時の痛みと似ています。

例えば、買い物でたくさん買いすぎて、荷物が重くなるにつれて腕に痛みが出てきます。

買い物での荷物の運搬は一時的ですが、防御性収縮反応が過剰に働いてしまった場合、

無意識にそれが常に働くことになります。

また、その筋肉は患部周囲に限らず、

その筋肉と連結している筋肉や、動作の補助を行う筋肉にまで波及します。

そして、波及によって疲労した筋肉も、慢性的に疲労すると硬くなっていきます。

このような硬くなった筋肉は、それだけでも痛みとなることがありますが、

それに加えて患部への圧迫や牽引を加えるため、患部の痛みに影響を与えます。

この二次的な痛みは慢性化につながりやすく、整体では、

この反応を抑える施術が大切になってきます。

腰痛・肩こりがなかなか改善しない原因は「防御性収縮」かもしれません

腰痛や肩こりが改善しにくい理由は、

「筋肉が硬いから」「姿勢が悪いから」だけではありません。

強い痛みを一度経験すると、体は無意識のうちに「また痛めないように守ろう」と反応します。

この反応が続くことで、

・必要以上に筋肉が緊張する。
・動作がぎこちなくなる。
・疲労やコリが溜まりやすくなる。

といった状態が生まれ、結果として腰痛や肩こりが慢性化してしまうことがあります。

防御性収縮とは?整体の現場でよく見られる身体の反応

防御性収縮の定義|痛みを経験した後に起こる無意識の筋緊張

防御性収縮とは、強い痛みを経験したあと、痛みが出そうな動作に対して不安や恐怖を感じ、無意識のうちに筋肉が過剰に収縮してしまう反応です。

本人は力を入れているつもりがなくても、体は「危険だ」と判断し、勝手にブレーキをかけてしまいます。

手術後だけではない|腰痛・肩こりでも起こる理由

防御性収縮は、手術後の痛みによる反応として知られていますが、手術に限らず、ギックリ腰や強い肩の痛みなどを経験した方でも起こります。

一度「強い痛み」を記憶すると、その部位を使う動作に対して体が過敏に反応するようになるためです。

また、子供の頃から痛みに対して学習で、

「痛み」=「悪」という認識が強いほど、この反応を強めやすくなります。

整体時にわかる防御性収縮の特徴

防御性反応が強い方だと整体の徒手検査や施術中に患部を動かそうとしただけで

瞬間的に筋肉が強く緊張することがあります。

このような反応は、整体の検査や施術を通して

初めて「無意識に体を固めている」ことが分かる場合が多いです。

「力を抜いてください」と伝えても、実際には筋肉が緊張したまま、

というケースは少なくありません。

整体で防御性収縮の反応がみられる代表的な症例

四十肩・五十肩と防御性収縮の関係

四十肩・五十肩では、腕を上げる動作で強い痛みが生じます。

痛みへの恐怖が強くなると、腕を上げる前から肩周囲の筋肉に力が入りやすくなります。

本来は複数の筋肉が協調して動くはずが、固定する筋肉や拮抗する筋肉が過剰に緊張し、

腕を上げる筋肉に余計な負担がかかってしまいます。

その結果、さらに痛みが出やすくなるという悪循環に陥ります。

ギックリ腰経験者に多い防御性収縮

ギックリ腰を経験した方は、

「また痛めるのではないか」

という不安から、腰の筋肉を必要以上に固めてしまうことがあります。

椅子に座る、前かがみになるといった動作で、腰を曲げるだけでも強く力が入り、

ぎこちない動きになります。

この状態では筋肉が疲労しやすいために腰のコリや痛みを強く感じやすくなります。

防御性収縮が腰痛・肩こりを悪化させる理由

筋肉が緩む時間が短くなり血流が低下する

通常、筋肉は「収縮」と「弛緩(しかん)」を繰り返すことで血流を促しています。

防御性収縮があると、筋肉が緩む時間が短くなり、血流の補助作用が働きにくくなります。

必要以上の筋緊張がコリを作る

長時間の緊張は筋肉を疲労させ、コリを作りやすくします。

関節への負担が増え痛みが長引く

過剰な筋緊張は、関節を動かす際の負担を増やし、

結果として腰痛や肩こりなど筋肉がのコリが影響する症状の長引く原因になります。

防御性収縮は整体だけで治る?改善に必要な考え方

整体でできること|防御性収縮を起こしにくい体づくり

整体では、
・筋肉の緊張を調整する
・動かしやすい体の状態を作る

といったサポートが可能です。

整体だけでは不十分な理由

防御性収縮は、筋肉だけでなく「脳が痛みを記憶していること」も関係しています。

そのため、整体だけでなく、日常動作の見直しやセルフケアが重要になります。

防御性収縮を改善するための方法

・筋肉のコリを緩める
・痛みが出やすい動作の際に、意識して力を抜く
・患部周囲の筋力強化と柔軟性の確保
・体幹の筋力トレーニング
・認知行動療法的なアプローチ

これらを組み合わせて継続することが大切です。

整体と認知行動療法的アプローチの組み合わせが重要な理由

痛みが出ない範囲で動作を繰り返し、

「この動作をしても問題が起きない」という経験を積み重ねていきます。

可動域を少しずつ広げ、痛みが軽減したあとに

少しづつ運動を行ない、こんな動きをしても大丈夫と、体に覚えさせることが効果的です。

腰痛・肩こりを繰り返さないために整体でできるサポート

整体を継続して受けて動作痛が減ると、防御性収縮が起こりにくい体に変わっていきます。

それに合わせてセルフケアや運動を行うと、さらに効果的です。

まとめ|腰痛・肩こりが治りにくい方は防御性収縮も疑う

腰痛や肩こりがなかなか改善しない場合、原因は筋肉や関節だけではなく、

無意識の防御反応かもしれません。

防御性収縮を完全に解消するためには、

「動かしても痛みが出ない」

という経験を脳に繰り返しインプットすることが重要です。

整体と日常生活でのケアを組み合わせることで、

痛みを繰り返しにくい体づくりが目指せます。

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました