自己治癒力と心の研究
家庭や仕事でのコミニュケーション不良や金銭トラブル、ハードスケジュールや孤独感などのストレスが自己治癒力に悪影響を与えることは今では知られていますが、このような研究は1970年代の精神神経免疫学(PNI)から始まっています。
精神神経免疫学(PNI)は、脳内の情報伝達物質の複雑な仕組みを分析し、心と神経系と免疫系の相互関係を探るものです。
ストレスとキラー細胞
米国オハイオ州立大学の研究。
試験期間中の医学生のストレスによるキラー細胞の数を計測。
キラー細胞とは、免疫のひとつである腫瘍やウイルスなどと闘うのに不可欠な細胞。
結果
試験にストレスを感じている学生は、キラー細胞の機能低下が見られた。
参考図書:自己治癒力を高める、著者:川村則行
ストレスと感染症
カーネギー・メロン大学の心理学者シェルドンーコーエンによるストレスと感染症との研究。
194人の鼻孔に風邪のウイルスを注入し、72時間後に観察。
結果
強いストレスを受けている人は、そうでない人の二倍も風邪をひきやすかった。
そして、人間関係が豊かな人ほど風邪をひきにくいこともわかった。
孤独な人はそうでない人にくらべて、風邪をひく確半が四倍も高かった。
参考図書:自己治癒力を高める、著者:川村則行
孤独と死亡率
研究者不明
カリフォルニア州アラメダ郡の住民4725人の健康状態を九年間にわたっての追跡調査。
社会的つながりが最も希薄な人や友人の少ない人は、死亡率が最も強い人に比べて死亡率が二倍も高かった。
私は44点でした。
交友関係の希薄と心臓病
研究者不明
心臓病患者に関する研究。
親しい友人や家族かおり、精神的支援を得ている患者は、回復がより早く、発作を繰り返す確率が低かった。