常中呼吸
常中呼吸の意味は、「意識する呼吸」です。
意識して呼吸を行い、体調を良くする方法を書いていきます。
呼吸の役割
呼吸は、体に酸素を取り入れ、不要な二酸化炭素を排出する為に行われています。
そして、酸素が足りないと人は死にます。
それほど大事です
それは、ほとんどの場合、無意識で行われています。
また、人によっては呼吸が浅くなり
・体が重い。
・頭が冴えない。
などの体調不良が起きます。
もし、それが長期的に続くと病気になることもあります。
※浅い呼吸は、喘息などの病気でも起こります。
その場合は病院で適切な治療が必要です。
病院は何科?→(外部サイト:Medicalook)。
呼吸が浅くなる原因
呼吸が浅くなる原因には、
・ストレス
・猫背
があります。
ストレス
ストレスを解消できずに蓄積すると自律神経が乱れることがります。
それにより体調不良を起こしたり、病気になることもあります。
呼吸が浅くなる病気には「過換気症候群」があります。
その原因はストレスと言われています。
また、病気になるまで悪化しなくて、体調不良だけでていることもあります。
その原因となるストレスは、精神的ストレスを思い浮かべていませんか?
ストレスは、脳の負担になることを言います。
その為、疲労、ウイルス、空気汚染などもストレスのひとつです。
※ストレスについて、コチラ(当院別サイト)で詳しく書いています。
ストレスは、多くの要因がある為、自分自身ではストレスを感じていなくても、蓄積している場合があります。
それが溜まりすぎると、病気になるリスクが高くなります。
猫背
日頃からこんな姿勢をしていませんか?
極端な猫背姿勢は、呼吸を浅してしまいます。
2パターンの深呼吸を比べると、それがわかります。
①背筋を伸ばして深呼吸する。
②背中を丸めて深呼吸する。
猫背での深呼吸は、吸える息の量が減ったと感じたのではないでしょうか?
これは、猫背をすることで腹腔が狭まる事と、胸郭の前方が縮むことで肺が拡張しずらいために起こります。
腹腔が狭まると腹式呼吸をしずらくなり、胸郭の前方が縮まると胸式呼吸がしずらくなります。
呼吸の種類
呼吸の方法は、大別して2つあります。
・腹式呼吸
・胸式呼吸
です。
いい呼吸法は、腹式呼吸と言われ、胸式呼吸は良くないと思われがちです。
ただし、運動量が多いと自然と胸式呼吸へ切り替わります。
胸式呼吸
胸式呼吸は、多くの酸素を必要とする運動時の呼吸です。
また鼻と口では、口の方が空気を早く肺に取り込める為、運動量が増えると無意識に口呼吸になります。
胸式呼吸がよくない理由。
口呼吸は、ウイルスが体内に入りやすくなっています。
それは、鼻呼吸と違い空気が鼻腔を通らないことが理由です。
さらに空気が乾燥していると、吸った空気が鼻腔を通らず気管に入り喉の炎症を起こしやすく、免疫力を下げることもあります。
このような理由により、腹式呼吸が安静時に推奨されています。
だからといって、激しい運動中にもかかわらず無理して腹式呼吸を行うとパフォーマンスは落ちます。
また、おしゃべりが多い人は、口呼吸をしていることが多い為、意識して水を飲み喉を潤わすことを薦めます。
腹式呼吸
腹式呼吸は、横隔膜を使った呼吸法です。
通常、鼻で呼吸をすれば腹式呼吸になりますが、それができない人もいます。
また、口呼吸でも意識すれば横隔膜を使った呼吸はできますが、口呼吸は感染リスクを高めます。
横隔膜の働き
横隔膜は、肋骨の中にあり、肋骨弓と呼ばれる肋骨の縁に付着する筋肉です。(下図青)
その横隔膜は、吸気時(下図右)に収縮する事で横隔膜を下げ、胸郭内のスペースを広げて空気を肺に取り入れます。
そして横隔膜がゆるむと下図左のような形に戻り、肺の中の空気が押し出されます。
この横隔膜を使った腹式呼吸は腹圧を高めることができ、姿勢維持にかかわっています。
腰痛や肩コリがなかなか良くならない。
ツライ。
整体を受けても、元に戻るのが早い。
という方は、腹式呼吸が弱い。
または、腹式呼吸による腹圧を高めきれていないことがあります。
腹圧について、コチラで詳しく書いています。
猫背で腹式呼吸がきつい理由。
横隔膜は腹腔を下に押し下げますが、腹腔には内臓が入っています。
猫背で腹腔内が狭まると横隔膜が内臓を下げずらくなり、腹式呼吸がしずらくなります。
これは一見、腹圧を高めていそうですが、猫背は背部の首、背中、腰の筋肉が酷使され、筋疲労を起こします。
それは、腰痛や肩コリとなってしまいます。
まとめ
呼吸は、ストレスや姿勢の影響で浅くなることがあります。
そして、それにより体調不良を起こすことがあります。
普段、呼吸は意識しません。
横隔膜を使った腹式呼吸は、体質改善にプラスに働きます。
体調がすぐれない方は、呼吸を意識してみてください。
横隔膜を使った呼吸は、コチラでさらに詳しく書いています。