悪い姿勢
姿勢は、仕事中の姿勢や家でくつろいでいる時の姿勢、睡眠時、運転時などがあります。
家でくつろいでいる時やテレビやスマホを見ている時の姿勢には
・胡坐(あぐら)
・長座
・体育座り
・足組み
・横座り
・女の子座り
・頬杖
などがあります。
これらの姿勢は、どれも骨格や筋肉に負担をかけ歪みを作る姿勢です。
また、スマホやTVを見ながらソファーに深く座ってくつろぐ姿勢もNGです。
そもそも睡眠時の姿勢を除き、くつろぐという姿勢はリラックス効果はありますが、良い姿勢とは言えません。
また、基本的に車を運転する際には、アクセルやブレーキを踏む為に脚を前に出します。
脚を前に出すと腰や背中が後ろに曲がり負担がかかります。
その為に運転する時間が長いタクシー運転手の方が腰痛持ちの方が多いのは、こういった理由が考えられます。
※ワゴンタイプの車のように椅子が高いタイプの車は、その負担が軽減されますが、その時間が長いとやはり負担になってきます。
普段やりがちな姿勢
胡坐(あぐら)
胡坐(あぐら)の姿勢は、腰から背中にかけて丸まります。
このような姿勢を丸める姿勢は、背部にある首、背中、腰の筋肉疲労だけではなく、背骨にある椎間板の変形を起こし、ヘルニアのリスクが高まります。
長座
長座は、腰や背中を丸めやすく胡坐(あぐら)と同じようなリスクを抱えます。
ただし、太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)に柔軟性があれば、図3上のように腰を入れて座ることができ、その場合にはリスクを回避できます。
体育座り
体育座りも胡坐と同じく背中を丸め、胡坐と同じリスクが生じます。
体育座りは、学校で床に座る際に教えられた姿勢でしたが、体に悪いため現在は廃止されている学校もあるようです。
脚組み
脚組みの姿勢も胡坐と同じリスクに加わります。
また脚組みでの上の脚と連結する骨盤は逆側より骨盤の後傾きが強くなり、左右差を生じさせ骨盤の歪みを生じさせます。
ソファー
ソファーに座る行為は、他の座位に比べてより背骨を歪めやすい座り方です。
硬めのソファーであれば、そのリスクは減少しますが、クッション性が高いソファーに腰掛けるとお尻の部分が沈み込みます。
そうなると他の座位より骨盤の後傾や腰椎後湾が強くなります。
クッション性の高いソファーに座ると気持ちよく感じますが、背骨を歪めるリスクが高くなる為、長時間座ることは非常におススメできません。
それを補う方法として、背中が伸びるようにクッションを置く方法もありますが、長時間座ればクッションがズレたりする為、基本的に座る時間を短くする必要があります。
車の運転
長時間の車の運転は、座骨神経痛や腰痛や肩コリを起こしやすい姿勢です。
背中を丸めて座る姿勢は、腰痛や肩コリに繋がりますが、それに加えて長時間の運転は座骨神経痛のリスクを高めます。
車を運転する際には、ブレーキとアクセルを踏む為に常に右足が前に出ます。
足が前に出るということは、膝を伸ばしています。
膝が伸びると太ももの裏にある筋肉であるハムストリングスが伸張されますが、座っているので圧迫もされ続けます。
このハムストリングスの間を座骨神経が通っている為、筋肉の伸張による緊張と圧迫を受ける為、座骨神経痛のリスクが高まります。
その為、座骨神経痛のリスク回避の為には、このハムストリングスのストレッチが重要です。
横座り
横座りの姿勢は、背骨の側弯や骨盤のズレが大きくなります。
アヒル座り(女の子座り)
アヒル座りは、特に脚の歪みを増長させます。
この座り方は、内反膝、回内足となりX脚を増長させます。
偏平足になると歩行や走行時の衝撃を吸収が弱まり、脚を傷めるリスクが高めます。
また股関節の内旋は、骨盤や下肢の骨格、筋肉バランスによっては、X脚やO脚どちらもなり得ます。
このアヒル座は、上半身が安定する為、柔軟性のある幼少期から行いがちです。
幼少期から座る時間が長いと、歪みではなく骨の変形が生じる場合があり、変形が強くなると脚腰の障害リスクを高めます。
うちの3歳の子もやりがちで見たら注意しますが、保育園の活動写真を見る限り見ていない所ではやっています。
どちらかというと活発で動きまわるのが救いですが、将来不安です。
頬づえ
頬づえをつくという事は、椅子に座り、机に肘を立てます。
この際、背筋を丸めている人がほとんどだと思いますが、それにより腰痛や肩コリが起きてきます。
また、頭は傾く為、首や背中を歪めてしまいます。
そして、手の上に顎を起くことによって顎関節も歪めます。
顎関節の動きは、頸椎の一番上の骨(C1)と連動していますが、C1の歪みは様々な症状のリスクを高めます。
※C1の歪みによるリスクは、コチラ。
まとめ
このような姿勢は、普段気にせず行っていると思います。
ですが、これらの積み重ねが原因で一般的な腰痛や肩コリは起こります。
その悪影響を抑えるには、いい姿勢をしたり、定期的な運動があります。
そのどちらも苦手な方は、整体を定期的に利用することも一つの方法です。