側弯が生じる原因。
背骨の側弯が生じる理由には、いくつかの要因があります。
・先天性の体質により生じるもの。
・体の使い方から生じる場合。
・外傷によるもの。
これらによって生じ、基本的に代償作用によって側弯症は創られています。
代償作用
人は、平衡バランスをとるたに出来るだけ「目線を水平に保つ」という働きがあります。
その為に骨格に異常があり目線が水平位置からずれると、それを正そうとして体を歪めて代償します。
例:左右の脚長差がある場合。
脚の長さに違いがある場合を例にします。
図1(中央)のように左脚が短いと体は左に傾きます。
ですが、このままの生活は平衡感覚が崩れてしまい気持ち悪くなります。
そうさせないように目線を水平に保つために代償作用が行われます。
そして、図1(右)のように背骨を湾曲させて目線を平衡に保たせています。
この例では側弯をつくり代償作用を起っていますが、実際は代償を行う場所は人それぞれです。
左脚が短い場合には、右膝を曲げて左脚の長さと合わせるかもしれません。
その他に
・骨盤変位。
・頭蓋骨を歪める。
・左足関節を底屈させる。
・右膝の外反を強める。
・左膝の外反を減少させる。
なども考えられます。
背骨の側弯が生じる原因
側弯症ができる例は、脚長差だけではありません。
いくつかの要因が考えられますが、それが重複している可能性もあります。
先天性によるもの
※先天性とは、生まれつきという意味。
・骨格アライメントの不良。
※アライメントとは、角度や位置のことをいいます。
生まれつきの脚の長さの違いもその一つです。
脚といっても脛骨や大腿骨、足があり、それぞれ変形
また、椎体の変形
体の使い方から生じるもの。
・髄核の側方への移動。
・骨盤の歪み
・骨格アライメント(骨盤の歪み、脚の歪みによる脚長差、圧迫骨折による椎体の変形、髄核の側方変位)
・筋肉の拘縮やバランス不良。
外傷によるもの
外傷によるものは、事故やケガで生じたもので体の使い方や先天性によるものと同じですので省きます。
このような歪みに対して徒手療法を行って歪みを整え症状の改善を目指して行っています。
ですが、骨の変形、改善しずらい生活環境、生活習慣の不良がある為に改善が見込める部分と見込めない部分があります。