猫背とは
猫背とは、一般的に悪い意味で使われ、文字通りに猫の背中のように丸まった姿勢をいいます。
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この猫背姿勢が慢性化すると体に悪影響が生じることが多く、問題視されています。
猫背姿勢による悪影響
猫背姿勢による悪影響は、見た目が悪いだけではありません。
以下のような悪影響が生じます。
・老けて見える。
・呼吸が浅くなり、体調不良がでやすい。
・筋疲労により肩こり、腰痛などがおきやすい。
・肩や股関節の動きを妨げ、故障しやすい。
・脊椎の病気を発症させやすい。
猫背の主な原因
猫背になってしまう原因は、大きな原因は骨格の構造にあります。
主な理由は2つあります。
・腹部に骨がない
・重い頭部を支える背骨が後方に位置している。
また、これらに加えて生活習慣や生活環境だけではなく、解剖学的要素と心理的要素も影響しています。
猫背をしやすい生活習慣
・デスクワーク
・スマホ
・運動不足
猫背になりやすい生活環境
・ソファーに座る
・育児や家事
・仕事(畑、建築、土木、介護など)
・柔らかすぎるベッドや高い枕
・スポーツ特有の姿勢
解剖学的要素
・筋力バランス(テンセグリティー)の不良。
・筋力不足(腹圧を高める筋肉や背筋)
・胸郭の変形
・筋肉のコリ
・背骨(椎骨)の変形
・椎間板の変性
・脚の歪み、ガリ股は腰椎後湾、X脚は腰椎前弯
・肩甲骨の位置
・骨盤の前傾・後傾
心理的要素
・気分の落ち込み
・自信の弱さ
・目立ちたくない
・不良姿勢への認識不良
気分の落ち込みや自信の弱さは、猫背として表れます。
例えば、学校の先生が授業中に何かの質問で指名者を選ぼうとしている際に、自信がないと下を向くという経験をした人は多いのではないでしょうか?
不良姿勢への認識不良
人は、将来の利益より、今の利益を優先させる傾向にあります。
また体に実害があると知っていても、実害がでても止められなかったりする生き物です。
タバコ、酒、博打(かけごと)などは実害があると知っていても、辞めきれない人がいます。
また、実害が大きいほど危機感を感じて辞めようという意識が働きます。
ですが、猫背の実害は間接的におこる程度です。
タバコやお酒の過剰摂取は、内臓を傷めすぎる死に繋がりますが、猫背が直接死に繋がる訳ではありません。
例えば、猫背の悪影響(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)でロコモやサルコペニア、フレイルが早期に進行し寝たきりなれば、寿命が縮まる。
また、呼吸が浅くなるほど血中の酸素濃度が下がりやすく、認知症が発症リスクが高くなる。
このような猫背での大きな実害は、加齢が進むか自己治癒力が低下した際にしか発症せしません。
猫背の実害は、実感しにくい点があり、改善しにくい要因となっています。


