骨盤の開き(観音開き)

寛骨の観音開き

骨盤は体を正面から見た場合に、図1のような形をしています。

骨盤を正面から見た図
図1:骨盤

寛骨とは、中央の仙骨を挟む2枚の骨です。

その骨盤を頭の方から見ると図2のような形をしています。

図2骨盤の開き

寛骨の広がり方は、観音開きのドアのような開き方をします。

このような開き方をする原因は、仙骨や寛骨の前傾や腰椎の過前弯にあります。

その要因は、以下のものがあります。

・腹筋群の筋力低下。
・腹圧の低下。
・筋バランスの違い。
・脚の骨の変形による代償作用。
・妊娠から出産にかけての生理作用。

また、骨盤が開くと恥骨結合にも同じく開くような力が加わる為に恥骨部(図5参照)に痛みが出ることがあります。

骨盤の観音開きを抑える筋肉

骨盤の観音開きを抑える筋肉は、骨盤に付着している腹筋で、以下の4つの筋肉です。

外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋、腹横筋。(図3、4、5参照)

腹筋というとシックスパックの部分である腹直筋をイメージしますが、実は4種類あります。

外腹斜筋の位置
図3:外腹斜筋
内腹斜筋と腹直筋の位置
図4:内腹斜筋・腹直筋
図5:腹横筋

これらの筋肉の筋線維のラインは、腹直筋を除き斜め横になっており骨盤に付着しています。

これら腹筋群の筋肉が活発だと骨盤の観音開きを閉じるような力が働き、弱化すると開きやすくなります。

また腹直筋の筋線維は縦方向です。

この筋肉が、活発であればポッコリお腹を押さえて仙骨の前傾を予防できる筋肉です。

これらの腹筋はすべて腹圧を高める働きと姿勢維持の役割があります。

この腹筋群が活発になり腹圧が高ければ骨盤の開きの予防に繋がります。

腹筋群と腹圧や姿勢維持について、コチラで詳しく説明してます。

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