治るスイッチ:悪い成功体験による健康被害編

悪い成功体験による健康被害。

殺人事件がヒントになった、悪い成功体験による健康被害とは。

生活習慣からおこる痛みや症状を改善させる為に、以下の記事は参考になると思います。

冒頭は、事件の話を記載しており、話がずれているように感じるかもしれません。

生活習慣病を良くする為に、必要な知識になるかと思います。

悪い成功体験の例

テレビのニュースで、以下の事件が放送されていました。

20代前半の女性が40代半ばの男性に、ナイフでめった刺しにされて殺害。

犯人いわく、

「その女性に何百万ものお金を貸したが一切返してくれず、生活に困窮していた、殺す気はなかった。」

これだけ読むと、男性が変な妄想をして殺人を犯したに違いない!

ひどい中年男性!だなと思うものです。

実際のところ

実際にお金を貸していることは本当でした。

消費者金融に借金してまで、何度もお金を貸していたようです。

男性は裁判を起こし、お金を支払う判決が女性にでていました。

ですが、女性は裁判に負けたにもかかわらず、返済をしていなかったそうです。

返す余裕がなかったのか、意図的に返さなかったのかはわかりません。

犯人が人を殺すまで憎かったということは、他にも許せないことがあったのかもしれません。

犯人がお金を貸さなければ、一番よかったのでしょう。

このような経過を知ると、情状酌量の余地があると思います。

テレビでは、その女性がこれまで他の男性にも似たようなことを行ない、踏み倒していたのでは?

という話をしていました。

変な話ですが、裁判に負けて支払い命令がでていても、差し押さえは簡単にはいかないようです。

強制執行という方法がありますが、それを取り立てるためにはお金が必要です。

また、女性に資産がない場合、お金が無駄になります。

また男性は借金をしてまで、お金を貸していたということなので、そんな余裕はないでしょう。

悪い成功体験の繰り返し

女性がもし、お金返す気もなく得ること(成功体験)を繰り返していたら。

悪い行いに対しての罪悪感も次第に薄れていくのではないかと思います。

話が長くなりましたが、このテレビ番組を見て健康被害もこういう一面があるなと思いました。

質問です。

話を始める前に、質問です。

Q:足を骨折した人がいて、その人がギブスで足を固定もせずにいつも通り動いて

「なかなか治らないんだよね~」

と愚痴を言っていたら、その人に対してどう思いますか?

A1:治らないのは、当たり前。

A2:その人が「なんくるないさ~」って思っているから?。

骨折をしているにも関わらず、普段道理に動いていては治らないのは当たり前ですが、A2のように冗談に聞こえることを私たちは実際に行っていたりします。

不健康に導く悪い成功体験

これから紹介する2つの成功体験は、基本的には体によいことです。

ですが、恨みをかった女性の悪い成功体験と同じように、繰り返えしおこない。

しかも知らず知らずにやっている。

それによって不健康になりやすくなっています。

その2つとは

・自然治癒力。
・痛み止めの服用。

悪い成功体験としての自然治癒力。

人は、自然治癒力という機能が備わっています。

自然治癒力は、免疫力と創傷治癒に分けられます。

病気や怪我をしても食事をとり安静にしていれば、病気や怪我が自然に治っていく機能です。

基本的にその治癒力は、子供の頃が強く加齢に伴い低下していきます。

自然治癒力が悪い成功体験として働いてしまう理由は、この変化にあります。

子供の頃は、体に負荷がかかることをしても、それ以上に治癒力が強いために症状がでにくい体質になっています。

ですが、成長するにつれて治癒力が低下しだすと、次第に症状が出始めるようになります。

加齢が進むにつれて怪我や病気が治りにくくなるという体験は、成人した人であれば

「二十歳をすぎたころからそれを感じ始めた」

という人が多いのではないでしょうか。

70歳以上のお客様に体の衰えについて話を聞くと

「10歳区切りで体の衰えを強く感じるようになった」

という話をされます。

例えば、40歳、50歳、60歳、70歳という年齢です。

参考までに、高齢のお客様の話では、60歳あたりに大きくガクンと下がるそうです。

加齢とは、そういうものなんでしょうが、割りきって今できることをやっていくしかなさそうです。

私は今50歳ですが、40の頭で治癒力の低下を強く感じるようになりました。

体を悪くさせやすい7つの要因

自然治癒力より体調不良に繋がるおこないが増えたり、強くなるほど症状はでやすくなります。

整体的な症例(腰痛、肩こり、関節痛など)で言えば、体を悪くさせる要因は、以下のものがあります。

①運動不足。
②睡眠不足や睡眠の質を低下させること。
③重いものを持ったりなどでの筋肉や関節への過負荷。
④日常生活やスポーツによる動作や体の使い方の不良。
⑤疲労の蓄積(姿勢不良や家事などの日常生活、仕事の疲労など)。
⑥不良な飲食。(栄養不足やバランス不良、食べ過ぎなど)
⑦悪い生活習慣(タバコ、飲酒など)

多くの人が自然治癒力の強い間は、このような要因を繰り返しても症状は一時的なものだった。

もしくは健康であったという成功体験を繰り返しています。

ほとんどの場合、それは生まれてから20年もの間繰り返します。

整体に来られるお客さまによっては、60歳なるまで特に病気もせずに健康だったという話をされる人もいますので、その場合60年も繰り返している人もいます。

この7つの要因は、どれも体に良くないのは知っていると思います。

ですが、これまでこのような行いをつづけてきたことが悪い成功体験となり、実感しにくくなっているため、よくないと思いつつも生活を改めずらくなっています。

悪い成功体験としても痛み止めの服用。

勘違いする人もいるかもしれないので最初に触れます。

お薬や注射などによって痛み止めを利用し、ツライ痛みを改善することは良いことです。

私はマスターズ陸上の100mに挑戦しており、年も年なので年に1回以上筋肉を傷めたりします。

その際は、鎮痛作用のある塗薬を利用します。

利用する目的は、疼痛軽減だけでなく痛みの連鎖を抑制することに期待しています。

痛みの連鎖とは、患部を保護するために過剰に周囲の筋肉を硬くさせて動きを抑えることや、患部を治そうとして集まる血液によりむくみが生じ、治りにくくなるものです。

患部周囲の筋肉が硬くなることやむくみによって血流障害がおこり、細胞への栄養補給や老廃物の運搬が阻害され、治りにくくさせてしまいます。

痛み止めは、一定期間だけですが痛みを抑えることで、これを予防することが期待できます。

ですが、問題は悪い要素をやめなくても自身の自然治癒力が強い間は、服用を続けていてれば自然に治るということです。

つまり、病気や症状の根本的な原因になることを止めなくても、服用後は痛みが改善することが多く、このような流れが悪い成功体験となってしまいます。

そして悪い要素が増えたり、強くなる。

または加齢によって自然治癒力が下がってきた時に、これまでは治ったのに、今回は治らないということが起こります。

治りやすくするには、悪い要素を改善させればよいのですが、これまで改善しなくても治ってきたのでなかなか行動に移せなくなっています。

悪い成功体験を繰り返すと。

このような悪い成功体験の繰り返しにより、体にとっていいことでも、それができづらくなっています。

これまで行動を改めなくても、病気や症状が良くなった成功体験があるからです。

これが整体後の回復過程に大きく影響します。

整体は、主に骨格の歪みや筋疲労またはストレスが、症状や痛みの原因となっている人に改善効果をもたらします。

ですが、整体を受けて良くなっても、体に悪いことが減っていなければ、時間経過と共に元の状態に戻りがちです。

また、年齢がかさむにつれて自然治癒力は低下するため、加齢とともにそれが強くなっていきます。

このような場合の対処法として、整体の来院回数を増やしたり、定期的に通うことをすすめています。

ですが、時間がない、費用がかさむなどの個人の都合やバイアスにより、それができない人もいます。

追記:単に通っている治療院の質が悪いから治りにくい場合もありますので、他と比べてみることも大切です。また整体は、その場で痛みを改善させる技術ですが添加剤やブーストといった意味合いもあり、悪化予防や健康維持のためにも定期的に通うことをおススメします。

どうするべきか?

治りたいのに。。。

いいことだと、わかっているのに行動に移せない。

結局のところ良くしていくには「やるしかない」のです。

それはシンプルに

①体に悪いことを減らす。

②体に良いことを増やす。

③これらを続ける。 ←これがとても大事!

自分自身でできることとして、7つの要因の改善があります。

これまでと同じことを繰り返していては。。。

最後に

また同じ質問をします。

骨が折れた人が、ギブスもせずに普段道理に生活をしていて、

「なかなか治らないだんよね~」

と言っている人を見たらどう思いますか?

これからあなたは大丈夫でしょうか?

痛みや症状、病気の原因が不明なこともありますが、ほとんどの場合には原因があります。

このような深層心理に刻まれていることが原因で、症状が改善しにくいことがあると気づけたでしょうか。

そして、整体を受けるだけよりも7つの要因を減らせれば再発リスクは下がり、悪化予防効果は強くなります。

症状の原因が筋肉の凝りである間は、まだいいです。

7つの要因を放置しつづけるほど、骨の変形や軟骨の消失、椎間板の変形や損傷が進行しやすくなります。

これらは加齢に伴い進行していくものですが、若いうちからこれらが発生し症状や痛みでることがあります。

この中で椎間板の変形が軽度であればそれが戻る見込みはありますが、骨の変形や軟骨の消失、椎間板の損傷は、整体で治すことはできません。

図:椎間板の損傷過程

病院の手術では関節の置換や固定、骨や軟骨補修をすることができる場合もあります。

ただし、手術をしても効果がでなかったり、まれに手術が失敗し悪化することがあります。

※整形外科手術のリスクとは、コチラ。

何もしないということは、そのようなリスクを高めます。

日頃からケアを行ないつづけることが大切です。

気づきによって、「死ぬ直前まで健康長寿」に近づければ幸いです。

画像:主婦と生活社より(日めくりカレンダー)
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