ハイヒールの代償:腰痛、肩こり、膝痛。
「ハイヒールを履くと、夕方には腰や膝がガチガチになる…」
「おしゃれはしたいけれど、腰や膝が痛くて辛い…」
そう悩まされている女性は少なくありません。
また腰痛や膝痛の痛みで整体に来られる方は、
「なぜ痛みがでているのか原因がわからない」という方が多いですが、
日頃、ハイヒールを履いている方は、これが痛みの原因になっている可能性があります。
ハイヒールは脚を長く、美しく見せてくれる魅力的なアイテムですが、
歩き方によっては体に大きくダメージを与えてしまいます。
今回は、ハイヒールを履くことで体の中で何が起きているのか、
そしてなぜ腰痛や肩こり、膝痛につながるのかを、
全体のバランス(骨盤や骨格のゆがみ)の視点からわかりやすく解説します。
ハイヒールが体に強いる「2つの危険な代償」
ハイヒールを横から見ると、つま先よりもかかとが高く、靴底には急な傾斜がついています。
この靴がどう負担になっているのか、ですが。
例えば、関節を動かすことができないゴムの人形にハイヒールを履かせたら、
人形は倒れてしまいます。

これは足裏に体の重心をうまく乗せられないからです。
しかし、人間は違います。
人間は、足の裏にしっかりと重心が乗るように、
無意識に関節を動かしてバランスを取ることができます。
その調整による負担がかかる部位が特に「腰」と「膝」の関節です。
また、人によっては頭部の前突や巻肩に負担を加えるケースもあります。
① 腰が反りすぎる「腰部の過前弯(かぜんわん)」
腰の関節を歪めて過前弯をつくり体を起こそうとするケース。(下中央)
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このケースでは、腰部の過前弯と骨盤の前傾も強くなる傾向にあります。
美容的には、お尻が上がってキレイな姿勢に見えますが、
腰の椎間板や筋肉に負担をかけています。
また、腰の過前弯の代償のために頭部の前突、巻肩が加わるケースもあります。
② 膝が曲がったままになる「膝の屈曲(くっきょく)」
慢性的に腰痛のある人や体幹の筋力が弱いケース。
この場合、膝を曲げて重心のバランスを取ることがあります。(上右写真)
また、ハイヒール初心者にも見られる姿勢ですが、美容的にかっこ悪く見えてしまいます。(下写真)

歩くときも常に膝がピンと伸ばせず、トボトボと歩くような形。
また、膝の屈曲の代償のために股関節の屈曲が加わりお尻を突き出すケースもあります。
なぜ「腰痛」「肩こり」「膝痛」が起きるのか?
ハイヒールを履くことで腰痛や肩こり、膝の痛みなどの症状がでやすいのは、
体のバランスを保つための代償作用が負担となるためです。
ハイヒールが原因の「腰痛」
腰が反りすぎる(過前弯)ことで、腰回りの筋肉は常に緊張状態になります。
また、腰部の椎間板への負担が増し、慢性的な重だるさや痛みを引き起こすことがあります。
このような代償作用で生じる腰椎過前湾は、生まれ持った体質から生じる過前弯と違い、
椎間板への負荷が強く腰痛やギックリ腰、椎間板ヘルニアのリスクが高くなります。
下図は腰椎過前弯からの椎間板を圧迫を表しています。

背骨の歪みとは、骨の変形と椎間板の変形により生じますが、
ハイヒールを履くことでの背骨の歪みは、椎間板が変形し過前弯を生じさせます。
そして、このような椎間板圧迫は、損傷リスクを高めます。(下図参照)

ハイヒールが原因の「膝痛」
ハイヒールを履き、つま先立ちを常にしている状態で歩くと、
それを代償するために膝を曲げた姿勢のまま歩くと、太ももの前の筋肉である大腿四頭筋が、
過剰に働くために、その筋肉は疲労しやすくなります。
また、筋疲労により筋肉が硬くなると膝関節を圧迫する力が日常的に加わります。(下図参照)

この図の筋肉は大腿四頭筋で、膝を伸ばしたり、股関節を屈曲させる筋肉です。
筋肉の付着部は図ではおおざっぱに描いていますが、膝のお皿の下(A)に付着し、
大腿骨(B)や骨盤(C)に付着しています。
筋肉のコリとは、筋肉が収縮している状態であり、AとBまたはAとCが近づくような力が働きます。
つまり、膝関節を圧迫するような力が働きます。
このような状態で歩行を続けると膝の軟骨や半月板をすり潰すような力が余計加わり、
長年続けると軟骨の消耗や半月板の損傷リスクを高めます。
ここで問題になるのが一度すり減った軟骨や損傷した椎間板は、修復することがない点です。
軟骨のすり減りや半月板の損傷が即痛みに繋がるわけではありませんが、
悪化した場合は外科手術をしなければ日常生活に支障がでる場合もあります。
ハイヒールが原因の「肩こり・首痛」
ハイヒールを履くことで腰椎の過前弯や膝の屈曲で代償するだけでなく、
人によっては猫背による頭部前突や巻型も生じさせているケースもあります。
猫背姿勢になると体幹より頭部が前にでることになり、
その状態だと頭を支える首や肩の筋肉が疲労し、肩こりや首痛の原因になることがあります。
また、猫背はさまざまな痛みや症状の原因になっていることがあります。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と病院で診察された人は、ハイヒールを履くのはやめた方がよいです。
これらの病気は悪化すると普段の生活が困難になるケースがあります。
外科手術により回復できるケースもありますが、リスクがあります。
おしゃれは我慢だという話を聞くことがありますが、
関節を故障させてまでおしゃれをしたいのか、将来困るかもしれないけどよいのか?
自問してみてください。
ハイヒールと上手に付き合うための3つのヒント
「それでも、仕事やおしゃれでハイヒールを履かなければいけない」
という日もありますよね。
完全にやめるのが難しくても、次のポイントを意識することで体への代償を抑えることができます。
- 移動時はスニーカーやフラットシューズを履く(オフィスに着いてから履き替える)
- ヒールの高さは3〜5cm程度、太めのヒールを選ぶ(接地面積が広いと安定し、膝や腰への負担が減ります)
- 帰宅後は「ふくらはぎ」と「もも前」を念入りにストレッチする。
ハイヒールによる不調を根本から解消する「整体の役割」
ハイヒールを日常的に履いていると、崩れたバランスを維持するために体は、
特定の筋肉を酷使し、骨格そのものを歪ませてしまいます。
こうした状態に対して、当院の整体では主に以下のアプローチをおこなっています。
酷使され、疲労しきった筋肉を緩める。
ハイヒールによる「反り腰」や「膝の曲がり」を支えるために、
腰まわりや太ももの前、ふくらはぎの筋肉は疲労が溜まり固まっています。
まずは、この凝り固まった筋肉を的確にほぐして緩めることで、
血流を促し、いま出ている腰痛や膝の痛みを速やかに和らげていきます。
「癖」になってしまった骨格を正しい位置に改善。
ハイヒールを長年の着用している場合、骨盤の前傾(反り腰)「骨格の悪い癖」が体に染みついています。
筋肉を緩めるだけでは、骨格の歪みを形成している椎間板の改善には足りません。
当院の整体では、この癖がついた骨格(骨盤や背骨)を本来の正しい位置へと調整・改善させていきます。
うるまカイロプラクティックの施術効果(ビフォーアフター)は、コチラ。
まとめ:その痛み、靴による「骨格のゆがみ」が原因かも?
ハイヒールを履いたときの腰痛や膝痛は、単なる筋肉痛ではなく、
崩れたバランスを補おうとして体が悲鳴を上げているサイン。
当院では、ハイヒールによって前傾してしまった骨盤や、硬くなった股関節・膝関節を本来の正しい位置へと整える施術を行っています。
「おしゃれを楽しみたいけれど、体の痛みもなんとかしたい」という方は、
ぜひ一度当院にご相談ください。


